「住友生命レディス東海クラシック」の初日、注目組が多数ある中で全米女子アマを制した馬場咲希、原英莉花、岩井千怜の組について歩いたプロゴルファー・中村修。現地からのレポートをお届け。

7時50分とトップから3組目の今季初優勝が待ち遠しい原英莉花、初優勝から2連勝のあと3戦連続予選落ちが続いている岩井千怜、そして37年ぶりに全米女子アマを優勝のあとに国内ツアーに出場する馬場咲希選手という組み合わせは、多くのギャラリーを引き連れにぎわいました。

画像: 「住友生命レディス東海クラシック」の注目組は左から岩井千怜、アマチュア馬場咲希、原英莉花(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

「住友生命レディス東海クラシック」の注目組は左から岩井千怜、アマチュア馬場咲希、原英莉花(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

馬場選手は連戦の疲れもあり体重も5,6キロ落ち、飛距離も20ヤードほど飛ばなくなったといいます。水曜日の練習ラウンド9ホールから見てきましたが、全米女子アマで見せてくれた通りのコンパクトで振り抜きのいいスウィングでした。

長身で腕も長いので体とバラバラに動きやすいものですが、始動からクラブを胸の前にキープしてコンパクトなトップから切り返し、タメを作り過ぎず浅い入射角から大きなフォローで高弾道ボールを打つ。誰かの真似ではなく自分の体型を生かしたスウィングを作り上げているといっていいでしょう。初日のプレーはショットもパットもいま一つで15番のパー5で2オンして初バーディを奪いますが4オーバー91位タイと出遅れました。しかしながら原、岩井千の両選手から多くを学んだようです。

「原さんはすごく飛距離が出ていて、その後のショットもスピンをかけて寄せるっていう感じで、自分が目指すような、将来こういうふうなゴルフをしたいなっていうのがすごく参考になりました。岩井さんはパターがすごく上手くて、ファーストパットは必ず強めに、あとひと筋という感じで毎回パターを打っていて、その返しも確実に入れてという感じでした。やっぱりパターに自信がないとああいうふうに強めに打てないので、自分も自信を持って強めに、入れるくらいの気持ちで打ちたいなって思いました」(馬場咲希)

画像: 全米女子アマを制した馬場咲希は4オーバー91位タイで初日を終えた(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

全米女子アマを制した馬場咲希は4オーバー91位タイで初日を終えた(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

続いて原英莉花選手ですが、ここのところ勝てるチャンスがある順位で最終日を迎えるものの勝ち切れない、フラストレーションのたまるラウンドが続いていますが、今週も勝利を目指してプレーしています。ティーショットを少しラフに外すことが多いですがしっかりとグリーンをとらえていきます。3パットが2度ありましたが次のホールでバーディを奪うバウンスバックで3アンダー15位タイで終えています。明日以降台風の影響で天候は下り坂なのでティーショットがカギになりそうです。

画像: 今季初優勝を狙う原英莉花は3アンダー15位タイと週末の優勝争いに期待(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

今季初優勝を狙う原英莉花は3アンダー15位タイと週末の優勝争いに期待(写真は2022年の住友生命レディス東海クラシック)

最後に岩井千怜選手。2連勝目の「CATレディス」以降調子を落としていましたが復調しつつあります。まだピンにからむショットは少ないものの大きなミスは少なくなっているようです。2連勝はそれぞれ別のプロキャディがバッグを担いでいましたが、揃って「パットがすごく上手い」と評するほどパット巧者です。今日も何度か厳しいパーパットを決めるシーンが見られましたが、ショットが戻ってくれば再び上位で争う姿が見られるでしょう。今日のプレーは2バーディ2ボギーのイーブンパー36位タイで終えています。

リーダーボードを見てみると、2000年生まれの21歳、後藤未有が7アンダーで単独首位、6アンダー単独2位にイ・ミニョン、5アンダー3位タイに尾関彩美悠、シン・ジエ、桑木志帆、リ・ハナ、金田久美子の5名、4アンダー8位タイに山下美夢有ら計7名と混戦模様。後藤未有選手だけでなく19歳の尾関彩美悠、20歳の桑木志帆も先週の川﨑春花選手の初優勝で火がついていますので天候の荒れそうな週末で優勝争いに残れるかが見どころです。

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