「お、今日は調子がいいぞ!」と思っても、なぜか上がり3ホールで急激にスコアが崩れてしまった経験をしたことのあるゴルファーは少なくないはず。その原因を技術不足だと考えてしまうゴルファーは多いが「技術ではなく、疲労の可能性が高い」と話すのはインストラクター・森山錬。いったい、どういうことか? 詳しく聞いてみた。

「僕の生徒さんから『上がり3ホールで大叩きしてしまうことが多い』とよく相談を受けます。このときに自分の技術面やメンタル面を責めてしまうゴルファーは少なくないですが、技術というより疲労が原因で筋肉が硬直してしまっている可能性が高いと僕は思います。ですから、筋肉を緩めるために『二つの対策』を取り入れることがオススメ。そうすることで、上がり3ホールでスコアを崩してしまう可能性を少し回避できるはずですよ!」

「疲労」がなくとも「緊張」しても筋肉は硬直するものだが、森山氏がいう「二つの対策」はどちらにも効果的だという。たとえば、ベストスコアを更新できそう!と思った“上がり3ホール”では疲労だけでなく緊張して体が動かなくなってしまうはず。こういった状況でも有効という対策について詳しく聞いてみよう。

まず、一つ目は「足の裏で地面を踏む時間を増やしてほしい」と森山氏。

「ラウンド前半は元気があり、さほど遠くなければ次打地点まで歩いて向かうゴルファーが多いですよね。しかし、ラウンド後半。とくに残り3ホールになると足が重たくなり、疲労を感じやすくなり、カートで移動する回数が増えてくるはず。そうすると当然歩いてる時間=足の裏で地面を踏む時間が減りますから、つねに体が休んでいる状態になるんです。つまり、事前準備ができずにスウィングするためミスが増えてしまうということ」

画像: 18ホール同じパフォーマンスを出すためには事前準備が大事だと森山氏はいう

18ホール同じパフォーマンスを出すためには事前準備が大事だと森山氏はいう

スウィングをするうえで「足の感覚を使うことが重要」だと森山はいうが、移動中に足裏がつねにお休みモードだと、スウィング前とスウィング中のギャップが大きくなってしまうそう。とはいえ、疲労を感じながらも歩け!というのは、酷だろう。森山氏は「打つ前にルーティンとして、足踏みを意識的に入れることを勧めます」とのこと。

「二つ目の対策は『深呼吸』ですが、これもルーティンに入れることを勧めています。記事を見てくれている方は『なぜ深呼吸?』と思われるかもしれませんが、18ホール同じパフォーマンスでスウィングするためにはとても重要なこと。疲れてくると人間はラクな姿勢になり、だんだん可動域が狭くなってスウィングが変わってしまうんですよね。だけど、打つ前に深呼吸を取り入れることで、胸が開くことによって内側に固まった筋肉をほぐすことができるんですよ!」

週末のゴルフ場で起こりがちな「待ちチョロ(待った後に出るチョロのこと)」も「足踏み」と「深呼吸」のルーティンを入れることで解決できる可能性が高いそうだ。体が冷える時期になった今こそ、二つの対策を取り入れてみることでスコアを守れるかもしれない。ぜひ試してみてはいかがだろうか?

撮影/浜松町ゴルフ倶楽部

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