「乗ったはいいけど、この距離どうすればいいの⁉」。アマチュアが苦手とする巨大グリーンや2段グリーンを克服する考え方を、年間200を超えるラウンドレッスンを行う小野寺誠プロが教えてくれた!
画像: 「”セカンドパットが勝負”というマネジメントで、3パットは確実に減ります」by小野寺誠(撮影/有原裕晶 協力/サンレイク㏄)

「”セカンドパットが勝負”というマネジメントで、3パットは確実に減ります」by小野寺誠(撮影/有原裕晶 協力/サンレイク㏄)

 ロングパットが苦手な人は、単純にタッチが合わないだけでなく、考え方に問題があると指摘する小野寺プロ。
「20mを超えるロングパットでは、残り距離に対して1パット目を直径20%の円内に“寄せる”ことが大事なんです。20mのロングパットなら、カップを中心に半径2mの円。実際、グリーンの外からウェッジで、このくらいの距離を直径4mの円内につけたら、絶対、一緒に回っている人から『ナイス~』と言われるはず(笑)。パットでも同じように考えればいいんです」

 確かにウェッジでのアプローチだったら、2m奥についても「よし!」と思える感じ。
「ですよね。でもパターだと、カップを2mオーバーしたら、『ワワワ、止まれ~』なんて言ってしますでしょ。その考え方をまずは変える。”20%圏内に寄せる”意識が最重要です。そこから1パットで収まれば最高で、2パットでも仕方ない。この距離はプロでも3パットをゼロにはできませんが、こう考えることによって平均パットは確実に減らせます」

 この円は、カップを中心に考えることが大事。10%ショートでも10%オーバーでもナイス。次の2パットめで「勝負」できる機会を残すことが肝心なのだ。

画像: 20%圏内は、カップを”中心”とした円で考えることが大事。だからカップをオーバーしてもOKだ。ダメなのはカップの”手前”に円をイメージすること。大ショートの危険性が高まる

20%圏内は、カップを”中心”とした円で考えることが大事。だからカップをオーバーしてもOKだ。ダメなのはカップの”手前”に円をイメージすること。大ショートの危険性が高まる

2段グリーンは段を「溶かして」考えよう!

大きなグリーンでは、グリーンが多面になっていて「段」を越えなければならないケースも多い。こういう場面では、この段部分にボールの転がりがどれだけ影響を受けるかわかりにくく、タッチを作るのが難しい。

 しかし小野寺プロは、段の部分を意識しすぎるからタッチが出せなくなる、段を消して考えればシンプルだと話す。

「上り下りの段があるラインも、最終的に転がりを決めるのはボールとカップの高低差なんです。『あの段を越えなきゃ』『あそこで加速するぞ』を細かく考えすぎず、カップとボールを結んだゆるやかな傾斜をイメージする。距離感がシンプルになるし、インパクトでパンチが入ったり、ゆるんだりするミスも防げます。要は段の部分を『溶かして』考えることが肝心なんです」

 2段グリーンでも、やっぱり狙いは”直径20%圏内”。20%圏内の円に入れることを考えれば、このくらいアバウトなほうが結果は出やすいのだ。

画像: タッチの基準となるのはボールとカップの高低差だ(図の黒い矢印)。「どんな段でも考え方は一緒です。段の急斜面を頭の中で『溶かして』タッチを考えるのがポイントです」(小野寺)

タッチの基準となるのはボールとカップの高低差だ(図の黒い矢印)。「どんな段でも考え方は一緒です。段の急斜面を頭の中で『溶かして』タッチを考えるのがポイントです」(小野寺)

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