世界トップクラスの飛距離を持つ河本力。ツアー事情に詳しい佐藤信人プロが、河本のスゴさを改めて語る。

今回紹介するのは河本力選手。なにより驚かされるのが、その肉体のポテンシャルの高さと、そこから生み出される破格の飛距離でしょう。ドライビングディスタンスは317Yで1位(11月21日現在)です。

ボクたちの時代にやはりその飛距離でゴルフ界の常識を一変させたのが川岸良兼さんでした。僕は大学やアマチュアゴルフ界には明るくないので、河本選手に関しての知識も河本結プロの弟で、ものすごく飛ぶという話を人づてに聞いている程度。解説でアマチュア選手を調べるときはいつもJGAのサイトの戦績をチェックしますが、正直それほど驚くようなものではなく、でもときどきツアー会場で見かけると、いつもメーカーのスタッフが付いていたので、すごく期待されているんだなとは思っていました。

しかし、登場した際のインパクトは強烈。飛距離はもとより、アマチュアとして出場した昨年のパナソニックでは3日目に63を叩き出して首位と1打差の4位タイ。優勝こそできませんでしたが、ABEMAツアーで優勝したのはその翌週。それも最終日、6打差逆転での勝利です。ルーキーイヤーの今シーズンは、8月のKBCオーガスタで初優勝を飾ると、翌9月のバンテリン東海で早くも2勝目。ともに最終ホールでバーディパットをねじ込む逆転勝ちで、クローザーとしての強さも見せてくれました。

ただ強い勝ち方の一方で簡単に予選落ちする印象もあります。今年は開幕の東建カップで7位と好スタートするも、その後は鳴かず飛ばず。それが前述のKBCでいきなり勝ったかと思えば、翌週のフジサンケイでは2日目に80を叩いて予選落ち。もしや破格の飛距離は、日本のコースには収まりきれないのでは? などと思ってしまいます。

実際、ZOZOチャンピオンシップでそのショットを目の当たりにしましたが、一緒に回っていたラッセル・ノックスの驚いた表情が忘れられません。日本ツアーでは飛距離で断トツだったチャン・キムを軽く置いていく感じです。

優勝インタビューを聞いても賢い選手だと感じます。今年のフジサンケイの前夜祭では、司会の戸張捷さんから前週の優勝者としてマイクを振られ、当然台本なしですが、初々しくも堂々とした見事な対応でした。またJPCC in Fukuiの最終日ラウンド後、青木功会長から「なぜ小さくまとまったゴルフをするのか?(中略)アイアンもドライバーと同じくしっかり振ってコントロールするんだ」と叱しっ咤た激励され、次の週もABEMAツアーで優勝争いした河本選手は「青木さんのおっしゃっている意味がわかりました。この試合中に確かに手応えを感じました。でも僕は青木さんの言葉だったから聞きました」と答え、青木会長が「このまま続けていくんだ。他の選手を圧倒するゴルフを続けろ。お前にはその才能がある」というやり取りがあったそうです。

その飛距離は、十分に世界で通用することは間違いありません。今後が楽しみですね。

画像: 「『凄い振りだ』と同時に『柔らかい」印象を持つはず。トップを迎える位置から、一段も二段も肩が入る強烈なねじれが圧倒的飛距離を生み出すと思います」by佐藤信人(撮影/姉﨑正)

「『凄い振りだ』と同時に『柔らかい」印象を持つはず。トップを迎える位置から、一段も二段も肩が入る強烈なねじれが圧倒的飛距離を生み出すと思います」by佐藤信人(撮影/姉﨑正)

※週刊ゴルフダイジェスト2022年12月13日号「うの目 たかの目 さとうの目」より

画像: 【ゴルフ対決】芸能界イチの飛ばし屋はどっちだ?! ユージVS RED RICE!白熱の3ホールマッチ【ドライバー】【湘南乃風】 www.youtube.com

【ゴルフ対決】芸能界イチの飛ばし屋はどっちだ?! ユージVS RED RICE!白熱の3ホールマッチ【ドライバー】【湘南乃風】

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