11月にモデルチェンジされたPING G430シリーズ。販売から1か月ほどにも関わらず早くもドライバー販売ランキングでトップを独走中という。人気の理由のひとつという純正シャフトにゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が注目した

ピンのニュードライバー「G430」シリーズ。販売から1か月足らずにも関わらず早くもドライバー販売ランキングでトップを独走中です。人気の理由はもちろん進化したヘッドにもありますが、ヘッドのパフォーマンスを高めるピンの純正シャフトの完成度が高く、評価されているのも要因かと思われます。そこで今回はバリエーションも豊富に用意してあるピン純正シャフトのメインモデルを中心に検証したいと思います。

画像: テストはすべて「G430 MAX」の10.5度を使い試打した

テストはすべて「G430 MAX」の10.5度を使い試打した

まずは「ALTA J CB BLACK」。R、SR、Sの3フレックスが用意された純正シャフトの日本専用モデルです。

フレックスRはヘッドスピードが速くない方でもしなりを使ってボールを運びやすく感じるでしょう。ワッグルでも軟らかくしなりを感じるほどですが慣性モーメントの高い「G430」の純正シャフトですので先端部の剛性は高く設計されています。ボールの当たり負けもなく、バラつきも少ない。ボールを叩くより振り抜くスウィンガータイプの方に合いそうです。200ヤード近く飛ばす女性ゴルファーにも使えるでしょう。

SRはヘッドスピード38m/s前後のスウィンガータイプに合いそうな振り心地です。スムーズなしなり戻りでボールは非常につかまりやすいと思いますが、切り返しで打ち急ぐタイプやスウィング軸が安定していない方にはしなりが大きく、ボールがバラつきやすいかもしれません。弾道は高く、ドローボールが打ちやすいシャフトでスライスで悩んでいる人に合わせて設計されているフレックスです。Rフレックスが物足りない方、プレーンが安定していてシャフトのしなりで飛ばしたい方にオススメです。

Sはとくに日本人ゴルファーを分析して作られたフレックスといった感じです。シャフト自体はしなやかに動きますし、間がとりやすく切り返しのタイミングが合わせやすい。ヘッドスピードに関係なく振りやすいシャフトに仕上がっています。
「G430」のヘッドに合わせた設計のシャフトですので、慣性モーメントが大きなヘッドでもヘッドスピードが落ちることなくスムーズに振り抜けます。先端剛性もしっかりしていて弾道のバラつきも少ない。ボールのつかまりも良く、高い弾道が打ちやすいのに、バックスピン量は抑えられていますのでキャリーでボールを飛ばしやすいですね。多くの方が使いやすい「G430」シリーズの基準シャフトと言って良いでしょう。

すべてのフレックスでボールのつかまりの良さを実感しやすく、日本人に多くいる持ち球がスライスのゴルファーに向いています。振りやすさもパフォーマンスも十分満足できる仕上がりだと思います。メーカー純正シャフトとしてのポジションをきちんと考えた設計は非常に好感が持てますね。

注目の純正カスタムシャフト「PING TOUR 2.0 CHROME 65」

R 、S 、Xの3つのフレックスを用意したしっかりと叩ける中弾道シャフト。
「TOUR」という名のシャフトらしく、しっかりしています。アスリートゴルファー向けのポジションのとして十分なシャフトですね。全体にハリがありますが、硬すぎる印象はありません。「G430」のヘッドにあわせて設計された先端部分の剛性も絶妙です。基本は左へのミスを防ぎながら、ボールをつかまえるのも逃がすのもコントロールしやすいシャフトだと思います。叩いても吹け上がりも少なく。弾道の高さは抑えられている印象ですが、決してボールが上がりにくくなるイメージではありません。

ツアー向けの低弾道シャフト「PING TOUR 2.0 BLACK65」

しっかりした手応えのアスリート向けシャフトですね。手元側の剛性が高く、切り返しで力を入れるプレーヤーにも対応している設計で、絶妙な手元剛性で意外と気持ち良く振れるシャフトに仕上がっています。何度も振っていると同じタイミングで振り下ろしやすくなります。打ち出しは低めですがロフト選びを間違えなければとくに問題なし。インパクトで叩いていってもバックスピン量は増え過ぎないので吹き上がることはないでしょう。フェード系のボールが打ちやすいのでヘッドスピードが速い方で左へのミスが気になる方はもちろん、しっかりしたフィーリングのシャフトが好み方にもオススメです。「G430 MAX」に装着すればイメージよりも意外とやさしく感じると思います。

クラブナビゲーターがオススメしたい、
「TOUR 2.0CHROME」のRフレックスを検証

「TOUR 2.0CHROME」の「65R」は「ALTA J CB BLACK」に比べてしっかりしたシャフトに仕上がっていますが硬い印象はありません。振り心地も非常に良く、スウィングしやすい。中間部分から先端部分にかけて軟らかさを感じ、ボールがつかまる方向に動きがありますので右へのミスが出にくいイメージですね。先端部が走る感じはなく、インパクトはしっかりした手応えがあります。

弾道はやや低めになり、バックスピン量もうまくコントロールされているのでボールは吹き上がりにくい。シャフト重量も軽いので、フィニッシュまで振り抜きやすく、スウィンガータイプの方にも使いやすいシャフトに仕上がっています。「G430」のヘッド、すべてのモデルとも相性がよく、個人的にいちばんオススメしたいシャフトです。

「75R」は重量感があり、シャフト全体にハリがあってしっかりしたシャフトですが、しなり方にクセがなく、切り返しのタイミングも取りやすいシャフトですね。中間部から先端部にかけては穏やかに動きますのでボールをしっかりつかまえられると思います。67グラムありますので速く振り抜けるイメージはありませんが、厚く重厚なインパクトが可能で、重量のあるシャフトだから実現できる吹き上がりのない重いボールが打てます。

「G430」のヘッドは「SFT」、「MAX」、「LST」、3つのモデルがそれぞれ明確なコンセプトで設計されているので、いろんな組み合わせが楽しめて、意外なマッチングが良い結果を生んだりすると思います。

ヘッドから選ぶのもありですが、自分にあったシャフトを先に選んでから求めるイメージの弾道が出しやすいヘッドを選ぶのもありだと思います。

画像: メーカーカスタムの「PING TOUR 2.0 CHROME」と「PING TOUR 2.0 BLACK」このシャフトのできがなかなか秀逸

メーカーカスタムの「PING TOUR 2.0 CHROME」と「PING TOUR 2.0 BLACK」このシャフトのできがなかなか秀逸

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