ゴルフには“スコアの壁”がつきもの。ビギナーを脱したアマチュアゴルファーに立ちはだかるのがスコア100の壁だ。これを乗り越え「100切り」を達成するにはどうすればいいか? プロゴルファー・兼濱開人が状況別に解説。今回はショット前の「考える時間」の使い方について教えてもらおう。

リズムよくプレーするためには、ショット前のルーティーンが大切だ。「PGAツアーのトッププロ、とくにアメリカやヨーロッパの選手たちって、ビックリするくらいルーティーンも含めてプレーのテンポが早いんです」と兼濱は言う。

「ショット前の素振りはしても1回。あとは打つ方向を見ながら構えたと思ったらもうパチンと打っているんです」(兼濱、以下同)

もちろんプロの場合は事前にコースを入念にチェックし、コースマネジメントを明確にしているがゆえに迷いがなく、プレーのテンポが早まっているのだろうが、兼濱は「この考える時間の短さ、迷いのなさはアマチュアの方たちもぜひ参考にしたいですね」と続ける。

画像: 考える時間が長くなるほど、ミスしたときのダメージも大きい。決断を早めることで、気持ちの切り替えも早まりテンポよくプレーできるようになると兼濱は言う

考える時間が長くなるほど、ミスしたときのダメージも大きい。決断を早めることで、気持ちの切り替えも早まりテンポよくプレーできるようになると兼濱は言う

「ショット前に『どう打つべきか』とあれこれあまり考え過ぎないことって、実は大事なことです。考えることに使った時間や労力が多いほど、失敗したときの落ち込み方も激しくなりますからね。決断のスピードが早ければスパッと切り替えて次のプレーに思考を向けやすくなります」

とはいえ、考える時間が長くなってしまうのは、プロほどどう攻めるかというビジョンが明確でなく、不安だからこそという側面も事実としてあるだろう。では決断を早めるために気を付けるべきこととは何なのだろうか。ズバリ「それは自分の最初のインスピレーションを信用することですね」と兼濱。

「少しでも『怖いな』と思ったら、直感にしたがってその選択は避けましょう。もちろんリスクを取って勝負したい場面もあると思いますが、結局のところ上手いゴルファーって失敗が少ないゴルファーなんです。そして失敗が少ないのは刻むべきところでちゃんと刻めているから。失敗を避ければ成功体験が積み重なり、その番手を自信を持って打てる、といういいサイクルが出来上がります。逆にリスクを取って悪いイメージが刷り込まれると、どんどん苦手意識が生まれていってしまいますよ」

協力/レッツゴルフ銀座

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