年も明け、寒さが一層厳しくなる今の時期。寒さやウェアの厚みで体がうまく回らないときの解決法を、プロゴルファー・大谷奈千代に詳しく教えてもらおう。

新年明けましておめでとうございます! 2023年も皆様のゴルフ上達のヒントをイラストレッスンでご紹介して参ります! 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、寒い冬は身体が固まってしまいますよね。さらにウェアもたくさん着込んでいるので体も回転しにくくなっていますから、大きなミスが起きやすくなってしまったり、ボールが飛ばないなんてことが起こってしまいます。

画像: 気温が低い冬のラウンド時は、体を回しづらい状態にある。無理に体を動かすと様々なエラーの原因となってしまう

気温が低い冬のラウンド時は、体を回しづらい状態にある。無理に体を動かすと様々なエラーの原因となってしまう

動かない体を無理に動かそうとしてしまうとスウェイといった軸ブレが起こりやすくなってしまいますし、クラブを振りかぶりすぎてオーバースウィングになってしまうなど、結果的にうまくいかない負の連鎖に陥ってしまうので注意が必要です。

そんな体が動かない時の解決法について、早速レッスン開始です!

まずは力任せにスウィングするのではなく、力を抜いてクラブヘッドをプレーンに沿ってなぞるように動かしていくことから始めましょう!

イラストAのように、シャフトのライン上のプレーンに乗せていきながらクラブヘッドを連続で素振りすることで、結果的にスウィングプレーンが良くなっていきます。こうすることでボールを芯でとらえるためのミート率がアップします。だんだん連続素振りに慣れてくると少しずつヘッドスピードも上がってきますので、結果的にスウィングの調子を整えることができるようになりますよ!

画像: イラストA:シャフトのライン上のプレーンを意識しながら連続素振りをしてみよう。肩・肘・手首といった関節の力を抜き、柔らかく使うのがポイントだ

イラストA:シャフトのライン上のプレーンを意識しながら連続素振りをしてみよう。肩・肘・手首といった関節の力を抜き、柔らかく使うのがポイントだ

その際の注意点は、肩・肘・手首のグリッププレッシャーといった力を抜いて柔らかく使っていくことが大切になってきます。

イメージとしては、錆びて動かなくなった自転車のチェーンがうまく回らない時にオイルをさしていくように、動かなくなった関節にオイルをさしたようなイメージでオイリーなスウィングを目指していきましょう。力んでいるときに難しいのが、『リラックス』や『力を抜く』といったことですので、固くならずに遊び心を持ってトライしてみてください。

そしてオイリーなスウィングを実現するためには、クラブの持つ際の両肘の向きもポイント。外側向きになっていると肩甲骨が広がって肘がたためなくなってしまいます。

まずは肩甲骨を下げた状態で肘を内側に向けて手首やグリッププレッシャーを柔らかく使ってクラブヘッドの重さを感じるように小さく連続で素振りをしていきます。慣れてきたら、肘を柔らかくたたんでスウィングプレーン上にクラブを通していきましょう。

画像: クラブを持つ際は両肘が体の外側を向かないように注意しよう

クラブを持つ際は両肘が体の外側を向かないように注意しよう

準備ができたら、いよいよボールを打ってみてください。ここが重要ポイントですが、打ちはじめはできるだけスウィングのスピードを落として、軽くボールを打つようにしてください。いきなりフルスピードでのスウィングではまたすぐに力んでしまいます。くれぐれも関節を柔らかく使うことに専念して下さい! こうすることで、だんだんヘッドスピードが上がりボールが飛んでいってくれるようになります。

現代のゴルフクラブは高性能ですから、ゆとりのあるスウィングでも意外と飛んでくれることをご体験いただけると思います。ご自身で肩・肘・手首のグリッププレッシャーを柔らかく使っていくことで、動かなかった体をオイリーなスウィングに変えて冬のゴルフも是非お楽しみください!

This article is a sponsored article by
''.