アマチュアの2大悪癖、アウトサイドイン軌道とチキンウィングが起こる根本的な原因は「手打ちにあります」と武田登行プロ。そこで武田プロがオススメする手打ちを直す練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。アマチュアの悩みで多いのは、なんといってもスライス。その原因となるのがアマチュアの2大悪癖と言われる「アウトサイドイン軌道」と「チキンウィング」だと言われています。もちろん、そんなスウィングでも再現性が高く安定していれば、まあまあいいスコアを出すことはできます。でもね、やっぱアウトサイドインのスウィングだと飛距離が出ないし、チキンウィングはカッコ悪い。実は僕もずっとアウトサイドイン軌道には悩んでいるので、できれば直したいと思っているんです。

週刊ゴルフダイジェスト1/31号に”「アウトサイドイン軌道」と「チキンウィング」を直そう!”という記事がありました。3つのステップで2大悪癖を直せるということなので、さっそくやってみることにしました!

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2023/1/31号で特集されていた、手打ちを直す練習ドリルを実戦!

週刊ゴルフダイジェスト2023/1/31号で特集されていた、手打ちを直す練習ドリルを実戦!

この記事で指導してくれている武田登行プロによると、2つの悪癖の根本的な原因は”手打ち”だそうです。テークバックを手だけで上げてしまうと、上半身と下半身の捻転ができず、上半身と下半身が一緒に動いてしまいます。そうなるとトップから右肩が前に出てくるので、アウトサイドイン軌道になってしまうんですね。さらに振り遅れることでフォローで手の通り道がなくなり、左ひじが引けてチキンウィングになってしまうわけです。なので、手打ちを直すことで同時に2つの悪癖を直すことができるということなんです。

画像: アマチュアの2大悪癖「アウトサイドイン軌道」と「チキンウィング」

アマチュアの2大悪癖「アウトサイドイン軌道」と「チキンウィング」

その手打ちを直すためのドリルを3つ紹介してくれているのですが、まずはテークバックを直すべきだということです。根本的な原因である手打ちを直すことが大事なのですが、ダウンスウィングの軌道だけを直すのは難しいので、その前の動きから直すほうがいいということなんですね。

まずテークバックを手だけで上げないようにするドリルです。それが腕を組んで肩を回す「ボディスウィング」。アドレスの姿勢で腕を組み、そこからバックスウィングのように肩を回す。このときに注意することは、両腕と肩でできた四角形を崩さないように動かすこと。手だけで上げてしまうと四角形は崩れてしまいます。

画像: 腕を組み、両腕と肩でできた四角形を崩さないようにテークバックする。手だけで上げると四角形が崩れる

腕を組み、両腕と肩でできた四角形を崩さないようにテークバックする。手だけで上げると四角形が崩れる

そして組んだ腕が体から離れていることも大事です。胸と腕の間に隙間がないと肩を回しにくくなってしまうということです。

画像: 腕を組んだときに腕が体から離れていることが大事

腕を組んだときに腕が体から離れていることが大事

やってみましたが、腕と肩の四角形を崩さないように回すのがけっこう苦しいですね。ここまで体と腕を一緒に回さなければいけないのか~と思いました。いかに普段は手で上げてしまっているかってことがよくわかります。でもね、このドリル、肩を回したつもりでも体全体が回ってしまっては意味がないんです。捻転差ができないですからね。なので、椅子に座ってこのドリルをやると、下半身が固定されて効果倍増になるのでオススメということです。

画像: 椅子に座ってやれば、下半身が固定されるので効果的。下半身が一緒に回ってしまっては意味がない(右)

椅子に座ってやれば、下半身が固定されるので効果的。下半身が一緒に回ってしまっては意味がない(右)

2つめのドリルが体と腕が離れる練習ができる「左手1本背面打ち」。左手でクラブを握り、右手を胸に当て、左手1本で肩の高さまでクラブを上げます。そこからボールを打つのですが、このときに右肩を左手とは逆方向に動かします。右肩を飛球線後方に動かすようにしながら左手でボールを打つということですね。このとき胸を開くように意識するのがコツということです。このドリルはけっこう難しいので、最初からボールを打たずに、トップから右肩と左手を逆方向に動かす練習を何度もやって、ゴムティーなどを打つ練習をしたほうがいいそうです。大事なことはダウンスウィングで体と腕が離れるという感覚を覚えること。

画像: 左手1本背面打ち。右肩と左手を逆方向に動かすようにする。右肩が左手と同じ方向に動いてしまってはダメ(右)

左手1本背面打ち。右肩と左手を逆方向に動かすようにする。右肩が左手と同じ方向に動いてしまってはダメ(右)

やってみましたが、これけっこう難しいです。左手は飛球線方向に動くのに、右肩は逆に動くというのが、いままでにやったことのない動きなんですよね。最初は絶対にボールにはまともに当たらないです。これをやると上体が残ったままクラブが振り下ろされる感覚がわかるので、左手の通り道ができ、インサイドからクラブが下りやすくなりますね。

そして最後のドリルが体を開かず腕の伸びを学ぶ「クローズスタンス打ち」。これは通常のスタンスよりも右足を後ろに引いてボールを打つというものですが、クローズドスタンスにすることで、インパクトで体が開きにくくなり、フォローで左ひじが伸びやすくなるということです。これの前にやった2つのドリルをしっかりとやっておけば、このクローズスタンス打ちでも体が開かず腕が伸びるスウィングができるようになっているはず。

画像: クローズスタンスでボールを打つ

クローズスタンスでボールを打つ

これもやってみましたが、やはり2つ目にやった「左手1本背面打ち」の意識が残っていると、肩が開かないスウィングができますね。クローズスタンス打ちはいままでもやったことがあったのですが、どうしても右肩が前に出てしまい、結局アウトサイドイン軌道になってしまていました。しかし右肩を飛球線後方に動かすようなイメージを持ちながらスウィングすると、肩が開かずインパクトするというのが理解しやすくなりました。こういう感覚でダウンスウィングすると、クラブがインサイドから入り、フォローでもひじが伸びたカッコいいスウィングになるんですね。

3つのドリルをやってみましたが、特に2つ目の「左手1本背面打ち」はかなり良いと思いました。ボールを打たなくても、その動きを練習すれば、アウトサイドイン軌道の修正にかなり役立ちそうです。みなさんもぜひ試してみてください。

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