リッキー・ファウラーが米ツアーの「ザ・アメリカン・エキスプレス」でオデッセイのパターを使用し話題となった。ヘッドはファウラーが愛用し続けてきたブレード型ではなくて、大きなマレット型。パターのビッグチェンジによってパッティングは改善するのだろうか?
画像: 白と黒に塗り分けられたヘッドが正確なセットアップを生む「VERSA」シリーズ。このヘッドのチョイスまではよかったが……(写真は2023年ザ・アメリカン・エキスプレス 撮影/Getty Images)

白と黒に塗り分けられたヘッドが正確なセットアップを生む「VERSA」シリーズ。このヘッドのチョイスまではよかったが……(写真は2023年ザ・アメリカン・エキスプレス 撮影/Getty Images)

リッキー・ファウラーが愛用するパターといえばスコッティ・キャメロンのブレード型だった。ラインを薄めに取ってしっかりとしたインパクトでボールを打ち、カップに沈める。プロも憧れるようなパット巧者だったのに昨シーズンから不調になってしまった……。

パターもコブラ製のマレットを使ったり、スコッティ・キャメロンでも幅が広いブレード型にマレット用の太いグリップを挿して使っていたり……。そして、とうとう大型マレットに中尺用のグリップを装着して現れたのだ。

そのパターはオデッセイの「VERSA」(ヴァーサ)、「JAILBIRD」というモデルだ。「VERSA」シリーズは2014年に発売されたパターで、正確にセットアップできるようヘッドが白と黒に塗り分けられているのが特徴だ。

このパター変更について大本研太郎プロに聞いてみた。

「ヘッドの選択はいいですね。かつてこの白黒のデザインは構えやすいと思っていました。ヘッドのデザインでアライメントを容易にするのはアリだと思います。しかし、それ以外が悪いほうへいっている気がします」という。

じつは大本プロ、昨年の「ZOZO選手権」にリッキー・ファウラーのパッティングが見たくて足を運んだのだが、パッティングの調子を落としていたファウラーを目の当たりにしてがっかりしていたのだという。

「ファウラーは好調のとき『薬指』でパッティングしていたのに『人差し指』でパッティングをしていました。これがいけません」

薬指主体で握るとパッティングでも体幹を使った打ち方になるが、器用な人差し指主体で握ると小さな筋肉や胸郭に力が入り、ストロークが不安定になるのだという。

「人差し指主体で握ってしまうと、小さい筋肉を使ってストロークする→ヘッドや軌道が不安定になる→ブレないようにスタンス広くなる、前傾が深くなる→グリップ太くなる→グリップをロックして使う→ショットでも飛ばなくなる→飛ぶクラブを使いたくなる、と悪循環を生んでしまい、その悪い影響はショットにも及んでしまいます」(大本プロ)

パッティングが不調だからといって、深く考えずにパターを変えてはいけない。とくにプロを真似て太いグリップを付けてしまうとショットにも影響を及ぼしてしまうので注意が必要のようだ。

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