海外ブランドのドライバーが話題をさらうなか、"ジャパニーズ”ドライバーの魅力を、ギアオタクでクラブフィッターの小倉勇人が教えてくれた。

クラブフィッターの小倉です。今回はドライバーについてです。ここ数年は、海外ブランドのモデルが市場をけん引しており、人気、実売ともに上位を海外ブランドのモデルが独占しています。

しかし日本のメーカーのクラブが決して性能的に劣っているわけではありません。個人的な考察ですが、ここまで差がつく理由は、プロモーションの仕方にあるのだと分析しています。海外メーカーは、新製品発表会を大々的に行い、多くのツアープロと契約しています。

またSNSなどを駆使したプロモーションも積極的に行っており、ゴルフに興味を持っている方には、自然と目にするような戦略を行っています。対する日本のメーカーは、こういった点が、やや消極的です。これらはプロモーションに対する考え方の違いによって起きているのでしょう。

肝心のクラブですが、前述したとおり性能的に大きな差があるわけではありません。特にドライバーは、ルールで反発係数に上限が定められている以上、極端な差は生まれない状況にあります。

現代のドライバー開発は、ルール上限の飛び性能を維持しつつ、飛距離をロスする要素をいかに軽減させるかといった流れになっています。飛距離をロスする要素は、ゴルファーによって変わってきますので、それぞれの要素に合わせて複数モデルを用意することで対応しています。この流れは、どのメーカーも共通ですね。

個人的に感じるクラブとして海外メーカーと日本メーカーの違いは、ボールのつかまりに関する考え方でしょうか。海外メーカーのモデルは、相対的に重心距離を長めに設計することが多く、直進性を高めつつ重心角でオートマチックのボールをつかまえるといった仕様。日本のメーカーのモデルは、重心距離を短めに設計し、軽い力でヘッドをターンさせやすくして右方向へのミスを軽減させるといった仕様が多いと感じます。

最近は、海外メーカーのモデルにも重心距離が短めのモデルもありますし、日本メーカーのモデルにも重心距離が長いモデルはありますが、まだこの流れは残っていると感じますね。

私は日本のメーカーに多い、ヘッドが楽にターンできるモデルが好みで、今でもドライバーを選ぶ基準はそこにあります。こういったモデルは、スイング中のヘッドの開閉が大きい方にマッチしやすいです。

大型ヘッドを使って、右方向へのミスが多い方は、重心距離が短めのモデルがおすすめです。重心距離はメーカーが公表していることは少ないですが、ネットなどには出ているモデルもありますので、調べてみてください。私的に40㎜を超えると長く感じます。

画像: 「ジャパニーズドライバーは、軽い力でヘッドをターンさせ、ボールをつかまえるモデルが多いと思います」(小倉)

「ジャパニーズドライバーは、軽い力でヘッドをターンさせ、ボールをつかまえるモデルが多いと思います」(小倉)

This article is a sponsored article by
''.