“ゴルフのまち”こと兵庫県三木市は毎年恒例のイベントを、デジタルトランスフォーメーション化=DX化したと発表した。

三木市は2005年に三木市ゴルフ協会を設立し、行政部門に「三木市ゴルフのまち推進課」を置いて官民一体となり、ゴルフを地元産業の根幹として推進している。

三木市内には、西日本最多を誇る25のゴルフ場があり、このなかには米ゴルフダイジェスト誌による「世界ベスト100コースランキング」で、堂々6位の廣野ゴルフ倶楽部も含まれている。

もちろん日本のゴルフ場の中ではトップのランキング。三木市では25のゴルフ場と協力し、初心者や女性のための大会、ジュニア育成など、これまでもさまざまなイベントを実施してきた。

その一つに、2016年より開催していた、紙のスタンプラリーがある。それを今春からデジタル化したという。イベントの名は「LINEで巡る! みっきぃゴルフdeデジタルスタンプラリー」。

LINEを活かしたデジタルスタンプラリーへの経緯を、三木市ゴルフのまち推進課担当者に聞いた。

「毎年、市内や市外から参加していただいていますが、今年で8年目を迎えるにあたり、さらにゴルフを楽しんでもらうために、デジタルスタンプを利用した新スタンプラリーにリニューアルさせたのです」

画像: デジタルスタンプラリー対象ゴルフ場のひとつ。三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースは昨年の日本オープン会場。アマチュアだった蟬川泰果が優勝

デジタルスタンプラリー対象ゴルフ場のひとつ。三甲ゴルフ倶楽部ジャパンコースは昨年の日本オープン会場。アマチュアだった蟬川泰果が優勝

実施期間は4月1日~9月30日

「スマホでLINEを使えば誰でも参加でき、スタンプ用紙の持ち運びの手間や紛失もなくなります。昨年は約3000名の参加でしたが、今回は5000名を目標にしています」と気合じゅうぶん。

実施期間は4月1日~9月30日。総額1200万円相当の賞品が5000名に当たるという。

イベント期間中に、スタンプを2個以上貯めるとためるとイベント終了後にデジタル振興券が当たるスピードくじが配信され、スタンプ数が増えるほど高額賞品の当選確率がアップする仕組み。

デジタルスタンプ化の恩恵は参加したゴルファーだけでなく、運営面でのメリットも大きいようだ。

アナログ運営の場合、スタンプカードの回収や特典の引き換えなど、参加者の増加に比例して運営業務が多忙化する。

画像: NOBUTA GROUPマスターズGCレディースの舞台、マスターズゴルフ倶楽部も対象ゴルフ場。昨年はルーキーの川﨑春花が優勝

NOBUTA GROUPマスターズGCレディースの舞台、マスターズゴルフ倶楽部も対象ゴルフ場。昨年はルーキーの川﨑春花が優勝

それがデジタル化によってスタンプカードの回収が不要となり、特典もデジタルチケットになることで引き換えなども不要になるため、業務軽減が期待できるという。

三木市では、ゴルフ振興で“飯を食っていく”政策に舵を切ってから着実に実績を残している。昨年の25コースからのゴルフ場利用税の金額は約5億7000万円で市の財政を支えている。

画像: 名門、廣野ゴルフ倶楽部も、三木市デジタルスタンプラリーの対象ゴルフ場

名門、廣野ゴルフ倶楽部も、三木市デジタルスタンプラリーの対象ゴルフ場

また、三木市のふるさと納税額は約9億円。プレー利用券やゴルフグッズなどの返礼品の費用を差し引いても、4.5億~5億円が計上できているという。ゴルフメディアとしては、三木市による数々のゴルフ振興策にアッパレを送りたくなる。

グッとお手軽になったデジタルスタンプラリー、「三木市ゴルフ デジタルスタンプラリー」でネット検索して、参加してみては。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年3月28日号より(PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara)

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