青木翔コーチとのコンビを復活させ、新スウィングに取り組みながら米ツアーでプレーする渋野日向子。目指すテーマは、難コースでもバーディが狙える”高弾道”。それに合わせてドライバーなどクラブも更新させている。
画像: 今季の初メジャー、シェブロン選手権でG430LSTを使う渋野日向子(Photo/Blue Sky Photos)

今季の初メジャー、シェブロン選手権でG430LSTを使う渋野日向子(Photo/Blue Sky Photos)

G430MAXの9度とG430LSTの10.5度を比較テストした

ドライバーについては、シーズン序盤はG430MAXを使っていたが、3月にG430LSTにスイッチ、シェブロン選手権でもこのモデルでプレーした。

その経緯について、ピンのクラブ担当に話を聞いてみた。

「米ツアーでプレーする中で、ドライバーのスピンが多く入るようになり、自分が思っているほどボールが前に行かず飛距離が出なかったり、イメージよりもやや右に飛ぶ傾向があったため、3月上旬にテストを行いました。G430MAXの10.5度を使っていましたが、新たにテストしたのはG430MAXの9度とG430LSTの10.5度です。

G430 MAX(9度)は打ち出しが低くスピンが多く、G430LST(10.5度)は打ち出しとスピンが理想の数値に近かったためLSTに決まりました。

さらに、LSTのネック調整機能の"ノーマル"ポジションだとまだスピンが多めで、ヒールに当たって右に飛ぶショットも出たため、”フラット"ポジション(マイナス1度ロフト)に変更し、(ヘッド後部の)ウェイト調節を"ドロー"にセットしたところ、弾道がさらに安定して、飛距離も伸びました。

渋野プロからは『ボールが強く前に飛ぶ弾道になった。LSTのヘッド(やや小ぶりな440㏄)は見た目や打感が好きだったので嬉しい』と話していました」

結果的に現在のスペックはロフト10.5度のG430LSTドライバーをネック調整でフラットポジションにして実質ロフト9.5度。ウェイト調整はドローポジション。シャフトはベンタスTR5-S。44.75インチになる。

ドライバーについては、スピンを減らして飛距離を伸ばす調整をしたわけだが、スピンが入るということは、青木翔コーチとの"高弾道"へのスウィング改造が着実に進んでいる証しでもある。

アイアンのシャフトはフジクラの新プロトタイプに変更

画像: i230のシャフトはフジクラの新しいモデルにチェンジした(Photo/Blue Sky Photos)

i230のシャフトはフジクラの新しいモデルにチェンジした(Photo/Blue Sky Photos)

さらにドライバーと同じタイミングで、i230アイアンのシャフトも変更。

「新しいシャフト(プロトタイプ)をテストしたところ、タイミングが取れて振りやすく、数値的にも安定していたので変更となりました。シャフト自体はしなり感があって、ボールが上がってスピンも入りやすいモデルです。高いボールでスピンが入る弾道を目指しているので、これに合致したのが大きかったと思います」(同担当者)

しぶこの優勝スマイルは一歩ずつ近づいている。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月9・16日号より

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