米ツアーで今週開催されているウェルズ・ファーゴ選手権にマスターズ以来およそ1カ月ぶりに復帰したローリー・マキロイは3人がDPワールドを去ることについて「残念だ」と無念の思いを口にした。
グランドスラムがかかったマスターズで予選落ちを喫したあと「リセットとリフレッシュ」のため3週間の休養を取ったという彼は「3人ともライダーカップ (欧米チーム対抗戦)のキャプテン候補だったのに残念としか言いようがない」。
今年9月のライダーカップで欧チームのキャプテンを務める予定だったヘンリック・ステンソンはLIVに移籍したことでその座を追われルーク・ドナルドが新たにキャプテンに就任した。
それでもDPワールドのツアーカードさえ保持していれば今後ライダーカップのキャプテンになれる可能性がわずかに残っていたが同イベントの主役クラスだった3人はその権利も手放したということだ。
ガルシアはライダーカップ史上最高ポイント28.5を獲得しており、ウェストウッドは過去7大会に出場し23ポイントでチームに貢献。イアン・ポールターもやはり7大会に出場しシングルスで負けなしの6勝1分けとマッチプレーの鬼的存在だった。
そんな輝かしい実績を持つ3人だけにヨーロッパをキャプテンとして引っ張る姿が当然見られるだろうと思っていた。しかし昨年LIVが発足してから状況は一変した。
DPワールドはLIVに移籍したプレーヤーに対して資格停止ではなく罰金を科す措置を講じると発表したが、当初英国の裁判所が罰金を保留。そのままツアーでプレーすることを認める暫定的な判断を下した。しかし先月仲裁委員会がツアーのポリシーを認めLIVゴルファー17名が10万ポンドの罰金を支払うことを命じている。
17名のうちツアー資格を放棄したウェストウッドとポールターを含む16名は罰金を支払ったがガルシアだけはそれを拒否。今後彼にどんな制裁が下されるかは明らかになっていないが、いかにも問題児ガルシアらしい行動ではある。
罰金を払いツアーカードを維持した選手のなかにはパトリック・リード、グレーム・マクダウェル、チャール・シュワーツェルらメジャーチャンピオンがいる。
LIVの誕生はライダーカップの歴史も塗り替えるのか?