マスターズを途中棄権したタイガー・ウッズが右足の距骨下固定手術(フュージョン手術)を受けたことは既報の通り。術後の経過は?
画像: マスターズで負傷離脱する前のタイガー。笑顔の早期復帰を願いたい(撮影/Blue Sky Photos)

マスターズで負傷離脱する前のタイガー。笑顔の早期復帰を願いたい(撮影/Blue Sky Photos)

「タイガーのゴルフ復帰の予定はない」(タイガー代理人)

オーガスタで足底筋膜炎を悪化させたタイガーは、その10日後に手術を受けた。その後マネジメントチームが発表した声明では、「現在タイガーは回復に向かっており、リハビリを開始するのを楽しみにしています」とある。

しかし代理人のマーク・スタインバーグ氏はAP通信の取材に対し、「タイガーのゴルフ復帰の予定はない」と語っており、「目標は回復してより楽しい日常生活を送ること」としている。

一般的にこの手術は、術後一定期間鎮痛剤を服用し、数週間は腫れを抑え、皮膚の損傷を治すために足を高くして安静にする必要がある。立ったり歩いたりして足に体重がかかるとつま先が変色するなどの症状が出るため、当分は寝たまま。抜糸後は制限がなくなり、ブーツまたはギプスを装着するが、それが外れるまでに8週間から12 週間かかるという。

これはあくまでも一般的な例だが、この過程を考えると6月の全米オープンはもちろん、7月の全英オープンに出場の可能性もない。

元PGAツアーのプロで整形外科医でもあるビル・マローン氏によると、「タイガーは来年のマスターズまでその勇姿を見ることはできないだろう」という。

「フュージョン手術は、ある程度の期間がたたないと効果は確認できません。その間タイガーは体重負荷が制限され、そのあたりの判断は執刀医に委ねられます。おそらく、当分はベビーカーのような手押し車を押して歩くことになるでしょう」

マローン氏は今後タイガーが競技に復帰するかについて「可能ですが、少なくとも6カ月から1年先になるでしょう。彼のプレーを再び見られるのは24 年のマスターズになるかもしれません」。

満身創痍からの復活というのは、ヒーローがこれまで実践してきたこと。果たして今回は?

※週刊ゴルフダイジェスト2023年5月23日号「バック9」より

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