このたび行われた総務省統計局の家計調査(2人以上の世帯)によると、勤労者世帯の実収入は減少し続けているにもかかわらず、ゴルフ関係の支出が大幅に増えていることがわかった。
画像: 勤労者世帯の実収入が下回るなかでプレー頻度やプレー代支出が増えている(写真はイメージ)

勤労者世帯の実収入が下回るなかでプレー頻度やプレー代支出が増えている(写真はイメージ)

60代の伸び率は65%! 50代、60代、70代のプレー頻度が増加

今年3月分の調査では、「ゴルフプレー料金」の購入頻度(100世帯あたり)は16回。前年同月の10回と比べると60%も伸びた。コロナ禍とも重なるここ3年間で見ると、20年11月の14回を超える最高値だ。また、1世帯あたりの支出金額は1036円となっていて、1年前の595円から74.1%と大幅に増加。

こちらも20年11月の919円を上回り、1000円の大台を突破した。

同様に、「ゴルフ用具」の支出も購入頻度が100世帯あたり2回(前年は1回)、支出金額も1世帯あたりの平均が115円(前年は70円)と大きな伸びを示している。

だが一方で、勤労者世帯の実収入は前年同月比で実質4.5%減少し、これで6カ月連続で減ったことになる。収入が下回るなかでプレー頻度やプレー代支出が増えているということは、一体どういうことなのか。

この謎を解くカギが、世帯主の年齢別分布にありそうだ。

プレー頻度は30代が3回(前年は3回・以下同)、40代5回(4回)、50代10 回(4回)と年齢が上がるにつれ徐々に数字を伸ばし、60 代で33 回(20 回)と爆発。伸び率は65.0%という増加ぶりだ。

ちなみに70歳以上も18回(13 回)。収入と支出が密接に関係する現役世代とは違い、蓄えのある元気なシニア層がゴルフに精を出していることがうかがえる。

一般社団法人日本ゴルフ場経営者協会が10日に発表した「2023年2月度全国ゴルフ場利用者数」も512万1278人と、4カ月ぶりに前年同月(474万5216人)を上回った。昨年2月は積雪によるクローズが多発したため単純比較は難しいが、ゴルフ業界にとっては望ましい調査結果が相次いでいる。

※週刊ゴルフダイジェスト2023年6月6日号「バック9」より

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