スパイクレス派はファッション重視!? ソフトスパイク派は実用性 …!?
●コースではソフトスパイク、練習ではスニーカータイプのスパイクレス
スパイクレスは履きやすいのですが、コースで履くと、インパクトで蹴る右足がズレることがあるんです。それにコースでは走ったりすることもあり、特に冬の季節は芝が枯れているので、滑りやすいです。これ、ケガのもとになりますよね。僕は20年来、腰痛に悩まされていることもあり、敏感に反応せざるを得ないですね。それにソフトスパイクはかかとの高さが少しでもあるでしょう。かかとがあるとアドレスのとき、足指で大地をグリップしやすい。
もう少し具体的に言うと、構えたとき、体重は土踏まずのかかと寄りにかかって、足指は10本とも地面にぴったりくっついていてほしい。となると、かかとが少しでもあるほうが有利だと考えています。現在愛用しているのは米国のメーカー、スケッチャーズです。インソールがいいですよ。(髙橋勝成、プロゴルファー)
●スケッチャーズのスパイクレスがお薦め
スケッチャーズの立ったまま手を使わず履ける靴は有名ですが、そのスパイクレスゴルフシューズもあってびっくりしました。本当に立ったまま履けるんです。全腰痛ゴルファーにお薦めしたいです。(60代男性、東京都)
●アディダスのスパイクレスはファッションにも合う
スパイクレスは滑りやすいというのが定説だとは思いますが、技術の進化はすごいです。アディダスゴルフのスパイクレスをここ数年履いていますが、どんな斜面でも不便に感じたことがないです。最近のカジュアルなファッションにも合うと思います。(40代男性、東京都)
●上級者はスパイクというイメージ
手入れが大変そうなので私はスパイクレスを愛用しています。(40代男性、福岡県)
●コースではソフトスパイク、練習場ではスパイクレスかスニーカー
理由は構えたときの”高さ”が違ってくるからです。練習場ではアドレスする足場がコンクリートなので、ソフトスパイクだとツメの分だけ高くなるので、前下がりのライから打っているということになります。初心者の人はスライスがより多くなるのではないでしょうか。室内マットでパット練習する時でも裸足ではやりません。スリッパを履いてマットの高さとスリッパの高さを相殺する形で、ボールと足が平らなライになるよう設定します。
コースではソフトスパイクのツメが芝に食い込むのでボールの位置と足のライはレベルになりますよね。またソフトスパイクは、グリーンでは昔の鋲ほどではないにしろ、芝に食い込むので、グリーンの硬さは感じることができます。スパイクレスだと、芝を"押す"感じになるのでグリーンの硬さは想像するしかないでしょう。ソフトスパイク、スパイクレスともフットジョイ。スニーカーはナイキを履いています。(タケ小山、プロゴルファー)
●自宅からスニーカー感覚で履いていけるのでスパイクレスシューズ一択
ただ、雨の日のラウンドの帰りにスパイクレスシューズでコンビニに立ち寄ったら、滑って大開脚してしまいました。あれは本当に危ない。(50代男性、神奈川県)
●靴底を見せたら「おお、ゴルフシューズだ。すごい」と言われます
アディダスゴルフのスタンスミスのスパイクレスシューズを発売当日に買いました。しかもレアなグリーン。大切すぎて今のところ観賞用で、一度もコースで履いていません。同じく、アディダスゴルフのサンバのゴルフシューズは見た目が完全にスニーカーで、コースで履いていたら「それ、スニーカーじゃないの?」と言われました。で、靴底を見せたら「おお、ゴルフシューズだ。すごい」と言われます。このやりとりを何人かとしました。私はいつもドヤ顔です。(30代女性、神奈川県)
●アウトソールは硬くて重いのがベスト
本当は鋲のスパイクが一番なんですが、今はそれが許されないのでソフトスパイクを選択するしかないですね。スパイクレスは傾斜の多いゴルフ場ではやっぱり滑るんですよ。世界中のさまざまなコースでプレーしてきましたが、やはり傾斜がきついところが多いんです。滑って転んだら体の故障につながりますから、やはりソフトスパイクになりますね。
プレーしないで、レッスンのために歩くだけならコースでもスニーカーでもいいんですが、スニーカーでスウィングするのは無理です。アウトソールが軟らかくて踏ん張りが利かないように思います。やはりアウトソールは硬くて重いのがベスト。そんなシューズでゴルフやってきましたから。プロ入り以来、フットジョイと契約してお世話になっているので、それ一筋です。フットジョイ・クラシックの鋲スパイクが使えるなら今でもそうします。(水巻善典、プロゴルファー)
●革底でスパイク必須
中部銀次郎さんは、シューズに関しても一家言持っていました。スパイク必須なのはもちろん、革底でなければならないと。革底だから足の裏でグリーンの硬・軟や芝生の感触がつかめると。ゴム底ではそんな感触は全く伝わらないと言っていました。カラーも白か、白黒のコンビサドルで、フットジョイ・クラシックを愛用していましたね。(70代ゴルフライター、東京都)
●名門コースに行くときはクラシックシューズ
フットジョイなどのクラシックなシューズに憧れて、実際に持っているけれど、ファッションもクラシックに決めないと合わない気がする。半パンにクラシックシューズはさすがに違うかなと思い、アディダスのカジュアルタイプを買ったらファッション的にはこちらがピッタリ。アマチュアレベルだと「滑る」などの不都合も感じませんね。いわゆる名門コースに行くときはファッションはトラッド系で、靴もとっておきのクラシックシューズを履きます。(50代性、愛知県)
●上手くなっていくにつれて硬いアウトソールのスパイクレス
ラウンドする際はアウトソールが硬めのソフトスパイクを常用しています。アウトソールが軟らかいのは絶対ダメ。履いて足が靴の中で固定されていなければ、スウィングするのに不安定な気がするんですよ。アウトソールが軟らかいと、靴の中で足が動くでしょう。特に足底は硬くなければ履く気がしません。底が硬ければ、傾斜地を歩いても平らなライを感じていられますから。ただ、練習場にいく時はスパイクレスですね。
普段から履いていて、運転もできるし、練習場で履き替える面倒もいらない。僕が教えている生徒も練習場ではスパイクレスでも、上手くなっていくにつれて硬いアウトソールのスパイクレスになっていくというケースが多い気がします。僕はソフトスパイクはアシックスを履いています。(高橋五月、プロゴルファー)
※週刊ゴルフダイジェスト2023年8月8日号「山を動かす~ソフトスパイクとスパイクレス、どっち派?」より