気温21.4度で風も穏やかな秋晴れの中、スタートしていきました。例年通り、スピードがとても速く、硬いグリーンのコンディションに選手は警戒を強めます。フェアウェイも広く飛距離の出る選手が有利になると思われますが、歴代優勝者の西村優菜、金田久美子選手はピン位置に対してランを計算して攻める戦略で結果を残しているので、幅広い選手にチャンスがあるといえます。
初日を1イーグル4バーディ3ボギーの3アンダーでホールアウトしたセキ・ユウティン選手に注目しました。水曜日の練習ラウンドで声をかけると今週から投入するというピンのパターを見せてくれました。「PLD」というカスタムオーダーできるモデルで、「ピンタイプの形状のネックを少し長くしてフェースバランスに近くなるようにお願いしました」と教えてくれました。
見た目のシャープさに、フェースバランスに近くすることでやさしさをプラスしたといったところでしょうか。9ホールの練習ラウンドのあとに少しストロークの感覚を調整したいと練習グリーンで「ツアーロック」のチューニングを施しました。
ツアーロックのツアー担当藤田氏によると「グリップエンドに穴を開け、30グラムのウェートをグリップの真ん中くらいの位置に装着しグリップエンドには6グラムのウェートでふたをしました」とのこと。
ユウティン選手の様子を見ていましたが、手元側に重量がプラスされたことで、ストロークが安定し「明日はこのままで行きます!」と引き上げていました。初日はチップインイーグルもありましたが、4つのバーディを獲れたことで笑顔でホールアウトとなりました。
元々ショットはそれほど悪くはなく、ドライバーも安定していましたし、9月中旬に新しく投入した未発表の新アイアン「ブループリントS」の感触も良く調子は上々のようです。あとはパッティングが上向きになればというタイミングで投入した新パターで早速上位フィニッシュしました。
14時頃から雨が降りましたが雨量は少なく、このまま降らなければ明日も硬く速いグリーンをどう攻略するかがポイントになりそうです。
4アンダー3位タイには藤田さいき、竹田麗央、川岸史果、鈴木愛の4選手。そしてユウティン選手と同じ3アンダー8位タイには、米女子ツアーの予選会から帰国した原英莉花、妹・鈴とコンビを組む吉田優利、そして小祝さくら、鶴岡果恋の4選手も並んでいます。
昨年、9アンダーで優勝した金田久美子選手はイーブンパー32位タイで終えています。明日のムービングサタデーで誰が抜け出すのか? 注目していきましょう。