ZOZOチャンピオンシップの3日目をノーボギー3バーディでトータル7アンダー、16位タイで終えた杉浦悠太。この好成績のウラには開幕直前の練習で行っていた弾道計測器二刀流にあった!?
画像: 奥雅次コーチとともにデータをチェックしながら練習する杉浦。前方にはGCクワッド、後方にはトラックマンが置かれている(撮影/有原裕晶)

奥雅次コーチとともにデータをチェックしながら練習する杉浦。前方にはGCクワッド、後方にはトラックマンが置かれている(撮影/有原裕晶)

二刀流で“本当”の距離をチェック

ムービングサタデーとなる3日目をノーボギー、3バーディとスコアを伸ばした杉浦。「ショットの精度がいい」と本人は語っていたが、その好調の理由は練習日となる水曜日にショットを打ってはiPadとにらめっこを繰り返すという練習にあった。

よくよく見てみると、前方にはGCクワッド、後方にはトラックマンが置いている……。以前、「ゴルフの科学者」として知られるブライソン・デシャンボーもGCクワッドとフライトスコープの二刀流で練習していたのは知っている人も多いはず。それと同様に杉浦も弾道測定器の二刀流で練習をしていたのだ。なぜ2つ使っているのかを本人に聞いてみた。

画像: 「ゴルフの科学者」と呼ばれるデシャンボーも弾道計測器二刀流で練習を行っていた。(撮影/有原裕晶)

「ゴルフの科学者」と呼ばれるデシャンボーも弾道計測器二刀流で練習を行っていた。(撮影/有原裕晶)

「GCクワッドは超高精度カメラでインパクトの瞬間をとらえて計測しているため、そのインパクト条件のキャリーやラン、曲がり幅が出るのですが、風による影響や傾斜による曲がり幅は数値には出ません。対してトラックマンはボールをレーダーで追ってくれるので実際に打った実測値が出てくれる。この2つのデータを比較することで、理想のインパクトができても風や傾斜によってどれだけの曲がり幅や距離の差が出るかをチェックしていたんです」(杉浦)

この二刀流は練習場だけでなく、コースでも行ったという杉浦。ライや天候によってどれだけショットに影響が出るかを分かっているからこそ、マネジメントに迷いがなくなり、スコアを伸ばせたのであろう。

最終日は“パットの読み”と“運”が必要!?

最終日を残してトップと10打差の16位タイとなった杉浦だが、今大会はトップ10に入ると11月7日からメキシコで行われるPGAツアー「ワールドワイド・テクノロジー選手権」の出場権を得られるが、この週はJGTOの「三井住友VISA太平洋マスターズ」も行われる。

「今の段階ではどっちに行くかは決められない。まずは最終日となる明日、しっかりスコアを伸ばしていきたい。そのためにはパットをもっと決めなきゃなと思ってます。ストローク自体は自分の思い通りに打てているのですが、グリーンの傾斜が複雑で入らないことが多かったんです。なので最終日はライン読みが重要になってくると思います。あとは運ですね(笑)」と杉浦。

賞金王を今シーズンの目標と掲げる杉浦にとってはJGTOの試合はもちろん、より大きなフィールドとなるPGAツアーの出場権、どちらも手放せない試合となりそうだ。とはいえ、まずは最終日となる明日、上位に食い込む姿に期待したい!

画像: 18番ホール562ヤードのパー5で惜しくもバーディを逃した杉浦。最終日の課題はパッティングだという(撮影/岡沢裕行)

18番ホール562ヤードのパー5で惜しくもバーディを逃した杉浦。最終日の課題はパッティングだという(撮影/岡沢裕行)

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