今回は『プロギア 04アイアン』を紹介します。ドライバーで“ギリギリ“を謳い、飛びを追求しているプロギアはヘッド素材に反発の良い素材とストロングロフトにすることで、アイアンにも飛距離性能を搭載しています。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「飛びだけでなく、つかまり性能が備わった」と分析します。『03アイアン』と比較しながら考察してみた。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/28.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/12万6500円(#7~P、A)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/28.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/12万6500円(#7~P、A)※すべてメーカー公表値

「つかまり性能」が見た目にも表れている

GD 今回は『プロギア 04アイアン』(以下、04)を『03アイアン』(以下、03)と比較しながら分析していただきます。両モデルのヘッド素材を見るとボディに軟鉄、フェース面に弾きが良いニッケルクロムモリブデン鋼が使われています。飛び系アイアンでよく見る組み合わせですが『04』はどんな性能になっているんでしょうか?

松尾 リアルロフトを見てみると『03』が26.2度、『04』が27.9度と小さくなってはいるものの、ストロングロフト設定になっています。ヘッド素材と合わせて考えると飛距離性能を追い求めた設計は変わっていないと思います。

GD 飛び系アイアンであることは変わらないというわけですね。『04』の特徴はどこにあるのでしょうか?

松尾 ライ角、フェースプログレッション、バウンス角、ネック軸回りの慣性モーメントを見ると分かりそうです。

ライ角は『03』が61.0度と標準的な設定なのに対して、『04』は62.1度とアップライトにされています。合わせてフェースプログレッションを見ると、『03』が4.3ミリのストレートネックに設定されています。一方で『04』は3.1ミリとグースネックになっています。

アップライトなライ角とグースネックの組み合わせから、『04』はつかまりを意識したヘッド設計になっています。

画像: 左の『03』はストレートネックだが、右の『04』はグースネックでつかまりを意識された設計になっている

左の『03』はストレートネックだが、右の『04』はグースネックでつかまりを意識された設計になっている

GD ライ角とフェースプログレッションの変化が、アドレスの見た目を比較しても違いが感じられますね。バウンス角はいかがでしょうか?

松尾 『03』が2.6ミリと小さい設定でしたが、『04』は0.1ミリとさらに小さくなっています。横から払い打つスウィングと相性が良いアイアンと言えます。

GD ヘッドの操作性はどうですか?

松尾 ネック軸回りの慣性モーメント(基準値:5500〜5999g・㎠)は『03』が5578g・㎠とやや小さかったのですが、『04』は6041g・㎠とやや大きい設定でヘッドの返りが緩やかなアイアンになっています。

GD 『04アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 他にもフェース長が長いことで構えた時に安心感があり、グースネックも相まってやさしく感じます。高反発の素材とストロングロフト設定で飛ばせて、つかまるヘッド性能と小さいバウンス角、そして緩やかに返るヘッドということを踏まえると、オートマチックにつかまえてくれるヘッドで、サッと軽く払ってグリーンまで飛ばしたいゴルファーは試してみると良いでしょう。

This article is a sponsored article by
''.