「日本オープンゴルフ選手権」優勝の松山英樹。世界のトップを争うプレーヤーとして、いったいどんなクラブを使っているのか?気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。選手の実使用クラブを打つのは難しいですけど、「レプリカ」ならば、近いスペックで組み上げることができるんです。

トッププロと同じモデルのヘッドと、近似スペックのシャフトを組み合わせて「レプリカ」のドライバーを作成し、試打するという企画です。

松山英樹のレプリカは……
スリクソン・ZR-30 × ツアーAD DI-8X

今年のマスターズでも上位に食い込み、日本人のメジャー制覇が決して夢物語ではないことを見せてくれた松山英樹。彼の使うドライバーは、スリクソンのZR-30というモデルです。

画像: 2016年3月上旬撮影のセッティング

2016年3月上旬撮影のセッティング

少し古いモデルなので、編集部では中古ショップで購入したヘッドを使用しました。少々傷アリの個体で、価格は1万2000円程度。まあ、妥当なセンではないでしょうか( ^_^)/~~~

画像: ソールと、クラウンにも少し傷のある個体。ロフトは松山本人と同じ9.5度

ソールと、クラウンにも少し傷のある個体。ロフトは松山本人と同じ9.5度

体積425ccのヘッドは小振りで、いかにも上級者が好みそうなゲンコツ型です。ドローもフェードも打ち分けられる、操作性のよさも感じますね。フルサイズの460ccに慣れた目で構えてみると、結構小さいんですよー!

画像: 発売は2008年

発売は2008年

ZR-30についてもっと詳しく知りたい方は、下記ダンロップゴルフィングワールドからご確認ください。

ハードヒッターの大好物「ツアーAD DI」

松山クンの使うシャフトはグラファイトデザインのツアーAD DI-8(TX)。オレンジが目を引くこのオレンジのDIは、先端が硬く左に行きすぎる心配のない、ハードヒッター御用達のモデルです。この8(TX)というモデルは市販品にはない、ツアー専用スペック。まあ、ヘッドスピード40m/s台の私たちには、”棒”みたいなものでしょうか……

画像: ツアー専用の重量とフレックス。一般ゴルファーが扱うにはハードすぎるスペックだ……

ツアー専用の重量とフレックス。一般ゴルファーが扱うにはハードすぎるスペックだ……

今回の企画では、市販されているDI-8(X)というスペックを使いました。これでも十二分にハードなシャフト。シャフト自体がつかまえてくれる動きをほとんどせず、50m/s超えの速さで動くヘッドをしっかりと受け止めてくれる、”バリカタ”仕様です。

画像: 市販されているDIで一番重く、硬いスペックがコレ……

市販されているDIで一番重く、硬いスペックがコレ……

レプリカのスペック

クラブ長さ 44.75インチ
クラブ重さ 334グラム
スウィングウェート D3
シャフトの振動数 283cpm

松山英樹使用モデルで、公表されているののは長さとスウィングウェート。それを基に組み上げたレプリカモデルのスペックがこちら。長さはおそらく皆さんのドライバーよりちょっと短く、なかなか重く、そして、かなり硬く仕上がりました。

ヘッド速度51m/s・谷口拓也プロが試打
操作性と球の強さにびっくり!

組み上がったレプリカを、ヘッド速度50m/sオーバーの谷口拓也プロに打ってもらいました。

「なんといっても、シャフトの先が硬く、弾く感じは一切ないですね。でも、手元のしなりが感じられて、振りやすいです。ヘッドはやっぱり投影面積が小さく、ディープフェースでしっかり叩けそうな感じを受けます。これはプロやハードヒッターが求めるところでしょうね。ヘッドも、最新もモデルと比べると。パーンと弾くことはないですが、ボールがフェースにしっかりと食いついている感じを受けました」

「松山選手のように、大きなスウィングアークでゆっくり振る人に合いそうですね。クラブが重い分、間を作りやすく、重さを感じながら振ることができます。ドローもフェードも打てる操作性はしっかりありますが、球が少々バラツくのはそれとトレードオフでしょう。シャフトが手元からしなる分、ミスがミスとはっきりわかるのもプロ好みの特性ですね」

画像: ハードヒッターにとってタイミングがとりやすく、ヘッドが小さいため、思い通りの球筋をイメージできるという

ハードヒッターにとってタイミングがとりやすく、ヘッドが小さいため、思い通りの球筋をイメージできるという

飛距離データ

キャリー 293.4ヤード
ボール初速 74.9m/s
打ち出し角 15.4度
スピン量 2793rpm

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