息を止める・強く吐く・静かに長く吐く。

バックスウィングとダウンスウィングの呼吸パターンを様々に変えてみる。そうするとショットの内容がどう変化するのか?考えられる限りの実験を試みた。

ショットデータを検討すると、興味深い事実が浮き上がってきた。まず息を止めた場合は……。

実験指導/白石豊(福島大学助教授・当時)
実験アドバイス/平山昌弘(当時)
試打/冨永浩プロ

画像1: 【ゴルファーのための超呼吸法】③
息を止めて打つと
体がガッチガチに

例えばアドレスで十分に吸って
息を止めてスタートすると…

1打目はバランスを崩してヒールスライスのミス。スウィングのタイミングは早くなった。

アドレスで完全に吐いて
息を止めてスタートすると…

飛距離はそん色ないが、明らかにショットの精度は落ちる。冨永プロは「チカラは入った感
じはするけれど、フィーリングが消えた…」

アドレスで3秒吐いて
息を止めて歯を喰いしばる
まるで青木さんように…

青木さんが言うように集中力が増したのか、「ダウンスウィングが強くなった」(冨永プロ)というのがプロの感想。

この実験を踏まえて3人に対談してもらった。

―――青木プロが代表例ですが、日本のプロはスウィング中は息を詰めたままだと言う人が多いのですが。

白石 わずか2秒の動作に集中するための方法論としては、理解できる部分もあります。針の穴に糸を通す時に息を吸ったり吐いたりしながらする人はいませんから。スウィングもそういうものだと考える人にとっては、理に叶った方法のひとつと考えるべきでしょうね。

画像: 金子柱憲プロも息を止めたままのように見える

金子柱憲プロも息を止めたままのように見える

冨永 ぼく自身、これまで息を止めて打っていました。けれども、ぼくの場合は息を詰めると力がどんどん入ってくるんです。ドライバーの場合は、力が入って飛んでくれた方がいい部分はありますが、アイアンの場合の“飛びすぎ”は困るわけです。ゴルフの場合は自分の思ったところに打つというコントロール性のほうが大事なわけで、その意味での疑問を感じ始めています。

白石 息を詰めて打つということは、リズム発生を呼吸で誘導せずに打つということですから、色々なことが起こる可能性があります。そのタイミングを自分のテクニカルなサイドとか感性のようなもので処理しなければいけなくなるので、これこそまさにプロの技が必要になってくるかもしれませんね。

冨永 青木さんの場合、息を詰めて打つと言っても我々のように力んだ部分がまったく無いんです。本当にリラックスしてヘッドの重みで打っているように見えます。それは青木さんだけの天性の感性なんでしょうかね。

画像1: アドレスで3秒吐いて 息を止めて歯を喰いしばる まるで青木さんように…

平山 あの青木プロのチカラの抜き方のうまさにこそ、日本のプロが世界で生きるための方法があると思いますね。

白石 プロの場合はともかく、我々アマチュアの場合、問題なのは、体を前傾させて回転させるスウィングそのものに、息が詰まり易さがあることだと思うんです。

平山 確かにその通りで、軸を左右に傾けるほど、横隔膜を圧迫したり、肋間神経を刺激するから、息が詰まってしまうでしょうね。

画像2: アドレスで3秒吐いて 息を止めて歯を喰いしばる まるで青木さんように…

白石 プロのように意志で息を止めるスタイルを取っていくのではなく、意志は関係なしに、息が詰まったり乱れたりしている。そして、それに関して無自覚である。そこに問題があるのではないかと思いますね。


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