最終日、4ボギー・1ダブルボギーとスコアを崩してしまったが、米女子ツアーのファイナルQTを14位タイで終え、20位までに与えられる2017年の出場権を手に入れた畑岡奈紗。その強さの秘密に迫ってみた。

2016年の日本女子オープンで、メジャーのアマチュア初優勝という快挙を17歳263日のメジャー最年少で飾り、プロ転向した畑岡奈紗。1999年生まれ。17歳のスーパー高校3年生を強くしたのは、毎日行うという“ホース素振り”だった⁉︎

奈紗ちゃんって、どんな子? ゴールデンエイジ「みなみちゃん世代」のひとり

画像: 写真は2015年の日本ジュニアにて。当時畑岡の日本ジュニア及び日本アマの最高成績は2位。「日本と名のつく試合」の初優勝が、日本オープンとなった

写真は2015年の日本ジュニアにて。当時畑岡の日本ジュニア及び日本アマの最高成績は2位。「日本と名のつく試合」の初優勝が、日本オープンとなった

まずは畑岡について、週刊ゴルフダイジェスト誌上で、全国の有望ジュニアを紹介する連載を持ち、過去に畑岡本人を取材したことのあるプロゴルファーの武市悦宏に聞いてみよう。

「畑岡さんもそうですが、現在高校3年生の女子世代はゴールデンエイジと呼ぶべき年代です。彼女たちは来年一斉にプロテストを受験する世代ですが、来年のプロテストで優勝する(トップ合格する)のは、ツアーで優勝するのと同じくらいの難度になるとすら思えるほどです」

実は武市が畑岡を取材したのは、別の女子ジュニアを取材した際に、「めちゃくちゃ上手い子がいるから取材してみては?」と紹介をされたのだという。

武市が「本当に、この世代は誰を取材しても全員すごく上手い」と舌をまく1998〜1999年世代。畑岡プロ同様にツアーでアマチュア優勝を遂げた勝みなみさんもこの世代。

さて、そんな最強世代に属する畑岡の定番の練習法が「ホース素振り」だという。

ホームセンターで売ってるホースが、17歳の少女を強くした

アマチュア優勝を果たした日本女子オープンではフィニッシュまでゆるみなく、高速で振り切るスウィングに注目が集まったが、実は普段の練習はその印象とは真逆で、ゆ〜っくりした素振りを欠かさないという。ホームセンターで売っているようなビニールホースを1メートル程度の長さに切り、それを素振りするだけというシンプル極まりないものだ。

「ホースは柔らかいですよね。柔らかいものを振り遅れないように振ろうと思ったら、ダウンスウィングで“待つ”動きが必要なんです。その“待つ動き”は、現代の軽くて長く、しなり戻りの強いシャフトを使いこなすには必須の動き。体の動き自体は静かなのに飛距離が出るのは、この“待つ動き”があるからなんです。それを身につけるには、ホース素振りは最適な練習法といえます。しかもそれをゆっくり行うのが非常に賢い方法なんです」(前出の武市プロ)

画像: 畑岡プロとホース。本当に、なんのへんてつもないただのホースだが、これが快挙を手繰り寄せた

畑岡プロとホース。本当に、なんのへんてつもないただのホースだが、これが快挙を手繰り寄せた

アマチュア、しかも17歳での日本オープン優勝に加えて、プロ入りすぐの米女子ツアー参戦という快挙を成し遂げた畑岡効果で、ホース素振りが流行るかも⁉︎

This article is a sponsored article by
''.