今週の男子ツアー「2016三井住友VISA太平洋マスターズ」に凱旋出場する松山英樹の姿を、火曜日の練習日にプロ資格を持つ「みんなのゴルフダイジェスト」編集部員・中村修が追っかけ取材。ラウンド前の練習場での練習方法に、好調の秘密を見つけました。

スタートは左手一本の片手打ちから

今回は、松山英樹選手の練習ラウンドスタート前のショット練習をじっくり観察してみました。練習場に姿を現した松山選手、まずはウェッジを持って左手一本の片手打ちから練習をスタートさせます。15ヤードくらいの距離を丁寧に打っています。

下の連続写真をみてください。両手で握るような仕草から左手だけで打っていますが、これはショットの精度を高めるための練習方法。ショットの精度を高めるには、入射角とフェースの向きをつねに安定させることが重要になります。そのためには、手先ではなく体主導でスウィングをする必要があるのですが、それを身につけるためには片手打ちが最適なのです。

注目すべき点は、両手でグリップしたときと片手打ちのときで、クラブをまったく同じように動かしている点です。これは手先にまったく頼らないスウィングをしていることの証拠。手先ではなく「体のどこの筋肉を使ってクラブを動かすか」が明確にイメージできている証拠です。

画像: 写真左が通常のグリップでのトップ。写真右は右手を添えただけの左手一本打ち。まったく同じ形だ

写真左が通常のグリップでのトップ。写真右は右手を添えただけの左手一本打ち。まったく同じ形だ

右手一本でも同じクラブで同じ距離を打つ

右手一本でも同じように丁寧に、体の動きを主体に振っています。左手を胸に当てて姿からは、クラブを動かすのは体幹であり、体の回転でクラブをリードするのだという松山選手の意識がうかがえます。

右手打ちのメリットは、右手首の角度をキープする感覚を養うのに効果的なところです。右手首の角度がキープされると、フェースの向きがキープされます。インパクト前後で手先を使い過ぎないことで、低く長いインパクトゾーンが実現するんです。

画像: インパクト後もフェースの向きが変わらない

インパクト後もフェースの向きが変わらない

同じ距離を両手でスウィング

両手を握った通常のスウィングでも同じ距離を打ちます。アプローチの精度がさらにレベルアップしたと感じましたね。そう感じた理由のひとつはインパクトの音。乾いたインパクト音を、何度も同じように繰り返し聞くことができました。小さいスウィングを繰り返す場合、プロでもほんの少しゆるんだり強く入ったりと同じ音を奏でるのはなかなか難しいものです。入射角とフェース向きが抜群に安定しているからこそなせるわざ、と言えます。

片山晋呉もオフから開幕を迎える準備に1日300球を3カ月間合計約1万球の片手打ちの練習をすると聞いたことがあります。体のどの部位を使ってクラブを動かすのかをしっかり意識しながら繰り返し練習する。そのことが精度の高いショットにつながっているのだと思います。

調子が良さそうな今週の松山英樹選手。明日からはじまる大会が、ますます楽しみになりました。

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