2017年1月24日に古希(70歳)を迎えたジャンボこと尾崎将司。集まった報道陣を前に「今年ダメならクラブを置く」と、不退転の覚悟を示した。70歳、ゴルフへの思いだけで今日もクラブを振り続ける男の、一問一答。

このオフは12月から球を打っている。治療もいいほうに向いている

尾崎は2016年は国内ツアー12試合に参戦。そのうち9試合を棄権。残りの3試合では予選落ちしている。最後に賞金を稼いだのは4年前、2013年のつるやオープン。66歳で参戦した試合で初日「62」で史上初のレギュラーツアーでのエージシュートを達成し、初日トップに躍り出た試合にまで遡る(その試合では松山英樹がプロ初優勝を挙げた)。

1970年のプロ入りから45年。重ねた勝ち星はツアー通算113勝。空前絶後の勝利数に飽くことなく、70歳になった今も114勝目だけを求め続ける男は、今なにを思うのかーー。

Q:オフのトレーニングは順調?

尾崎:中日の落合(博満)は「バットを振ってカラダを作る」といった。(ゴルファーは)クラブが振れないとダメ。クラブを振ることでカラダを強くしたいと考えて、このオフは12月から球を打っている。振る力が生きてこないとなんにもならないからな。

画像: 4種類の重さのクラブを振って、振れる体を作っている

4種類の重さのクラブを振って、振れる体を作っている

Q:その成果は?

尾崎:練習場では自分で納得のいく球を打てるようになっている。去年も一昨年も(腰痛の影響で満足のいくプレーができず)不甲斐ない自分がいて、人とも会いたくない、話したくもなかったが、12月から新しい治療を開始して、それがいいほうに向いている。大きなことは言えないが、自分でも期待している。週に一度トレーナーを呼んでトレーニングもやっている。

Q:腰痛の具合は?

尾崎:タイガーも、マキロイもそうだが、飛ばし屋にとって腰痛は宿命。それに対応するためのトレーニングやケアをする必要がある。それを持続させなくちゃいけないから難しい。ゴルフの動きは一方通行の動きだから、どうしても無理が出る。手術して復活しようとしているタイガーもそうだし、ミケルソンも腰の手術をして、またやろうとしている。自分も同じ。ゴルフに対する思いだけでやっている。

画像: 自身にとって2016年の最終戦となったダンロップフェニックスの練習場にて。練習場で打つ球は、今も衰えを知らない

自身にとって2016年の最終戦となったダンロップフェニックスの練習場にて。練習場で打つ球は、今も衰えを知らない

Q:70歳を迎えた気持ちは? 20代、30代の頃、70歳でもゴルフしていることをイメージできた?

尾崎:20代、30代の頃は70歳になってゴルフしているとは考えもしなかった。40代、50代でも勝つことができて、このままいけるんじゃないかと思った。歩けなくなったこの10年間くらいで下半身が弱っている。やっぱり下半身が大事。なんとか鍛え直してやりたい。自分の人生にはゴルフしかない。今までの人生で満足する部分もあるが、それは過去のこと。人間はこれから先も生きていかなければならない、少しでも長く続けられるようにやっていきたい。

Q:エージシュート(年齢以下のスコアを出すこと)に関しては?

尾崎:エージシュート自体はそんなに難しくない。和合(中日クラウンズの舞台である名古屋GC和合C)なら(パー70だから)パープレーでエージシュートだろ? それをワンラウンドやったからってどうということはない。それを4日間続ける持久力を鍛えなくてはならない。瞬発力を鍛えるのは簡単だが……。持久力を鍛えるために、歩いたり、自転車を漕いだりしている。治療もしている。治療がいい方向に行くことを期待している。これでダメならクラブを置く。

Q:シニアツアーへ参戦する……?

尾崎:いや、クラブを置く。生涯現役と思って今までやってきたのだから。

画像: 「ダメならクラブを置く」。言葉とは裏腹に明るい表情は、オフトレの充実を物語る

「ダメならクラブを置く」。言葉とは裏腹に明るい表情は、オフトレの充実を物語る

尾崎はシニアツアーでは一度もプレーしたことがない。生涯、レギュラーツアー。気がつけば、「113勝目」を挙げた2002年の全日空オープンから、すでに15年の月日が流れている。「今年ダメならクラブを置く」そう宣言したジャンボを見に、今年はレギュラーツアーの観戦に行きたい。

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