きっかけは、オデッセイのニューモデル「O-WORKS」の試打。最新型のパターと、過去の名器でどれだけ転がりが違うかを検証したところ、最新モデルのほうが明らかに転がった。ならばドライバーは? アイアンは? 過去の名器と今のクラブでどれくらい異なるのか、試してみた。

きっかけは新旧「2ボール」パターの比較テスト

画像: 伝説の名器ホワイト・ホット2ボール(左)と最新モデルのO-WORKS2ボールを打ち比べた

伝説の名器ホワイト・ホット2ボール(左)と最新モデルのO-WORKS2ボールを打ち比べた

2003年に発売され、一世を風靡したオデッセイのホワイト・ホット2ボール。宮里藍やアニカ・ソレンスタムらが愛用したことで日本でも大ブームとなったので、「使ってたよ!」という方もおられよう。この2ボール、その後“定番化”。最新モデルの「O-WORKS」にもラインナップされている。

O-WORKSは転がりの良さがウリのモデル。ならば、14年前のモデルと最新モデルでどれだけ転がりが違うかテストしてみたところ……。

画像: 思ったより差が出た

思ったより差が出た

10メートルを打って、約1メートル最新モデルのほうが転がる、という結果となった。インサートの違いにより最新モデルは順回転への移行がスムーズで、なおかつヘッド重量も10グラム程度重くなっているとはいえ、想像よりも差が出たという印象だった。

パターでこれだけ差が出るならば、ドライバーやアイアンなら? というわけで、検証してみたというのがことの成り行き。

ドライバーはどうだろうか? 話題の新製品「GBBエピック スター」で試した

画像: 当時としてはその名の通り大型ヘッドだったビゲストビッグバーサ。最新モデルと比べると、一回り以上小さい

当時としてはその名の通り大型ヘッドだったビゲストビッグバーサ。最新モデルと比べると、一回り以上小さい

というわけで、続いてはドライバーを比較してみることに。2017年モデルで大ヒット中の「GBBエピック スター」と比較するのは、20年前のモデル「ビゲストビッグバーサ」。300CCクラスの当時としては大型ヘッドに長尺シャフトで、飛びに特化したモデルだ。

コースでナイスショットしたボール一発勝負で打ち比べてみた。テスターはみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修。気象条件は曇り、無風のまずまず理想的環境。ボールはテーラーメイドのニューボール「TP5」を使用した。

画像: 20ヤードほど「 GBBエピック」が飛んだ

20ヤードほど「 GBBエピック」が飛んだ

これも、想像以上の差が出た。飛距離差約20ヤード。この差を生んだのが、弾道の違いだ。

「ひさしぶりに20年前のモデルを打ちましたが、一言でいってつかまらない! ヘッドサイズは今の2/3程度なのですが、GBBエピック スターを打った後に、同じタイミングでビゲストビッグバーサを打ったところ、芯は喰ったのですが、吹け上がり気味のフェードボールになり、飛距離をロスしてしまいました」(中村)

画像: 水平にしてみると“機能”の一端が見える

水平にしてみると“機能”の一端が見える

ドライバーをシャフトを水平にした状態で置くと、フェース面は上を向くような動きをする。このとき、上を向けば向くほどそのドライバーは重心角が大きく、つかまりが良くなるとされる。上の写真を見れば一目瞭然、最新モデルはかなり上を向いているが、20年前のモデルはほとんど真横を向いている。ここに、力強いドローボールが出たGBBエピック スターと、吹け上がったフェードになってしまったビゲストビッグバーサの違いがあると、中村は分析。

「実は、ビゲストビッグバーサを打った瞬間、思い切り芯を喰ったので『あ、これエピックと同じくらい飛んじゃってるかも』と心配したのですが(笑)、実際は思ったよりもエピックのほうが前へ行っていました。最新ボールとのマッチングも、やはり最新ドライバーのほうが上ですね」(中村)

アイアンは、スペック通りに最新モデルが飛んだ

最後はアイアン部門、なのだが、これは最新モデルのほうが飛ぶことがある意味自明となっている。たとえば以下は“爆飛びアイアン”がうたい文句のブリヂストン「JGRハイブリッドフォージド」(2015年発売)とミズノの「T-ZOIDプロ」(1996年発売)の比較画像。

T-ZOIDプロ(右)の7番アイアンのロフトが35度であるのに対し、JGRハイブリッドフォージドは26度で9度違う。アイアンの番手間のロフト差は3〜4度であることを考えると、2番手以上違う、ということになる。

画像: アイアンは、スペック通りに最新モデルが飛んだ

当然その分上がりにくくなるので、最新モデルは低重心化・長尺化を進めてボールを上げやすく工夫している。もはや「7番アイアン」という名称だけは同じでも、両者は並べて比較するだけ野暮、と言いたくなるほど違うものとなっている。

実際に同じ地点から打ち比べてみても、“JGR”の7番で打ったボールがピンハイについた一方、“T-ZOID”ではグリーンにすら届かなかった。非常にボールが強いだけでなく、高い球でグリーンにも止められるのが、最新モデルの機能だと言える。

新旧モデルを打ち比べたら、クラブの“進化”が見えてきた

パター、ドライバー、アイアン、すべてのジャンルで、最新モデルは過去の名器より“飛んだ”。さりとて最新モデルには魔法がかけられているわけでも、中に火薬や電気系統が埋め込まれているわけでもない。

重量、長さ、ロフト、素材、ボールとのマッチング……日進月歩のトライアル&エラーの結果として、今のクラブは飛んでいる。結果云々よりも、その事実がなんだか妙に感慨深い、今回の試打結果となった。

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