2017年の全米オープン2日目、松山英樹が「爆発」した。7バーディ、ノーボギーの「65」を叩き出し、トータル5アンダーで優勝争いに一挙に加わったのだ。初日2オーバーとは別人のような2日目のプレー。その要因を、現地で取材を続けるプロゴルファーでみんなのゴルフダイジェスト編集部員の中村修が分析!

初日を2オーバーで終えた松山選手は、取材に応じて、開口一番「最悪です」と吐き捨てるように言いました。それを受けて、今日はどうですかと問われ、口をついたのが「最高です!」という言葉。今日の65は本当に嬉しかったのだと思います。複数の海外メディアからも取材を受けていましたが、思った通りにプレーできたこと、優勝争いにカムバックできたことが、本当に嬉しいのが伝わってきました。

大きな要因はパットです。初日を終えた後、宮里優作のお父さん・優さんなどにワンポイントをもらい、功を奏した格好です。実際、朝のパッティング練習の段階から表情がまるっきり変わっていました。初日は、「いまいちかな」という顔。2日目は「OKこれなら行ける」という表情でスタートしていきました。言わずもがな、プロにとってこの心理面での違いはプレーに小さくない影響を与えます。

そして、1番でいきなりバーディ。そこからは“松山劇場”がはじまったという感じでした。人気選手のリッキー・ファウラーと同組だったこともあり、2日目に一番ギャラリーを集めたのがこの組だったのではないでしょうか。松山選手に対する声援も、ホールを重ねるごとに増えていきました。まさに、この日の“主役”という感じでしたね。

画像: パターの握り方を調整したことで、狙ったところにボールを打ち出せるようになった

パターの握り方を調整したことで、狙ったところにボールを打ち出せるようになった

アドバイスを受けて自分なりに消化して結果、インパクトゾーンでのフェース面の動きがよりストレートに近いものになったようです。

その最大のメリットは、狙ったところに打ち出せるようになったことではないでしょうか。狙ったところにズレなく出球を出せる。初日にあった微妙なズレがなくなったことで思ったようにパットを打つことができ、それに結果が伴ったことで、どんどん好循環が生まれていったように見えました。

3日目以降ですが、現在首位と2打差で8位タイの松山選手はトップ10の選手の中で世界ランク最上位。「格上」として決勝ラウンドを迎えることになります。ただ、松山選手はメジャーでの優勝経験がありません。そのあたりの意識がプレーにどう出るかが、鍵を握ってくるのではないでしょうか。

また、土曜日は天候が崩れる予報が出されています。すると、好天の中スコアを伸ばした上位陣の中で、一気にスコアを落とす選手が確実に出てきます。こうなると、雨や風のコンディションに強い欧州の選手の存在は不気味。もちろん、今日調子が悪い中1オーバーで踏みとどまり、6アンダー5位タイで決勝ラウンドに駒を進めたリッキー・ファウラーなど、強敵も残ります。下の順位から爆発的にスコアを伸ばす選手も出てくるでしょう。

絶好の位置で決勝ラウンドを迎える松山選手。会心のラウンドを終えた後も、暗くなりほかに選手もいなくなる中、一人練習で感覚をたしかめていました。日本人初のメジャー制覇へ、視界は良好と言っていいでしょう。

一部内容を訂正致しました(6月19日)

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