大きなグリーンでカップにボールを寄せられなかったとき、かなり長いファーストパットが残ることがある。しかもカップまでの間に段差がある“2段~3段グリーン”の場合、狙いどころを間違えると3パットや4パットになってしまうことも。今回はパッティングで重要なロングパットの読みを、2015年ティーチングプロアワード最優秀賞を受賞の松本哲也プロが教えてくれたぞ。

縦の傾斜を正確に読む。左右のラインは二の次

大きな1グリーンでロングパットが残り、カップまで段差もある。こんな状況から確実に2パットで上がりたいときはどうすれば?

「大事なのは正確にグリーンを読むことですが、上級者を除く多くのゴルファーは、カップまでの左右の傾斜ばかり気にして、縦(前後)の傾斜の読みは意外にアバウトなんです」(松本、以下同)

たしかに、漠然と上りか下りか、ぐらいしか考えていないかもしれない。

「重要度からいえば、距離感が80パーセントで、ラインが20パーセント。2段、3段グリーンであれば、なおさらです。縦の傾斜を正確に読むには、ボールとカップの後方線上ではなく、真横から見ることが大事。私はその場所を“Tゾーン”と呼んでいます。カップまでの複合した傾斜を足し引きして、プラスマイナスの数字に置き換えると、打つべき距離を明確にイメージできます」

画像: カップとボールを結んだ線の中間点から垂直に線を引いたのが「Tゾーン」。段差のあるロングパットでは、写真の位置からグリーンを読むのが基本となる

カップとボールを結んだ線の中間点から垂直に線を引いたのが「Tゾーン」。段差のあるロングパットでは、写真の位置からグリーンを読むのが基本となる

傾斜の度合いを読むときは、漠然と全体ではなく、分割して読んだほうが、正確に把握しやすい。「例えば、中間までは上りプラス2で、残り半分は下りマイナス1なら、全体としてはプラス1だな、という計算になります」

画像: ボールとカップまでを分割すれば、傾斜を数値で把握できるようになる

ボールとカップまでを分割すれば、傾斜を数値で把握できるようになる

1球打ったあと2球目も同じ距離感出せますか?

縦の傾斜が正確に読めても、肝心の距離感が出せなければ、3パット、4パットはなくならない。

「距離感を身につけるには、感性を育てる“感育”が大事なんです。それにはボールを2球連続で打つドリルが効果的。1球目がどこまで転がったかを目で見ず、頭と体の感覚を頼りに2球目でリピート。感性がみるみる磨かれますよ」

画像: 5メートル以上の長めの距離をイメージして1球目を打つ。「1球目で自分がどう打ったかを記憶して再現する。ラウンド前に行うと効果的」

5メートル以上の長めの距離をイメージして1球目を打つ。「1球目で自分がどう打ったかを記憶して再現する。ラウンド前に行うと効果的」

縦の傾斜を横から読んで、距離感を合わせよう。巨大グリーンのロングパットで3パットがなくなれば、スコアが劇的に伸びるに違いない!

松本哲也(まつもと・てつや)1971年生まれ、愛媛県出身。技術の向上だけではなく「感性」を重視したレッスンでPGA主催の2015年ティーチングプロアワード最優秀賞を受賞

写真/増田保雄

(週刊ゴルフダイジェスト2016年8/2号より抜粋)

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.