ゴルフ場といえばゴルフをプレーするところ。それ以外の“用途”はあまり思いつかないが、福島県の会津高原たかつえCCではユニークな試みが実施中。標高1000メートルのコースから、満天の星空が眺められるというのだ。それってどういうこと? 詳しいところをご紹介しよう。

時を忘れる満天の夜空。会津高原たかつえCC(福島県)

2017年8月27日、コース頭上には満点の星が輝いていた。

地域内、とりわけ標高1000メートルにあるコースから見える星空が見事なことから、地元企業などが会津高原星宙プロジェクト推進協議会を組織。7月25日から星空観賞イベント「HOSHINAJO(ほしなじょ)」を開催している。「なじょ」とは会津地方の方言で「どうですか?」の意味で、双眼鏡や望遠鏡も貸し出す。

イベント開始は18時30分で、まずはゴルフ場のクラブハウス周辺から望遠鏡を使って月や木星、土星などを観測する。そして夜の帳が下りた19時45分頃からは9番ホールに移動して、フェアウェイに寝転がっての観賞である。誰でも楽しめるように、レーザーポインターで指し示しながら星座や星についてレクチャーをする配慮も見られた。

画像: コースに寝転がって満天の星空を堪能することができる

コースに寝転がって満天の星空を堪能することができる

天候に恵まれないときは、クラブハウス内であらかじめ撮影した写真を使って星空を解説する。星空観賞以外にも、土日祝日にはセグウェイ体験や星に関する民話を語り部から聞けたり、日替わりイベントを開催している。参加費(税込)は高校生以上が1700円で小中学生が1000円。8月末までに、同CCプレー客や近隣の宿泊施設利用者など300人以上が参加した。

9月以降は、11月初旬まで土曜中心の開催となるが、季節ごとに変わりゆく星空を楽しみにする声も多い。

(ゴルフ場セミナー2017年10月号より)

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