「この飛距離アップは武器になる!」(マーク金井)
「ゼクシオシリーズの『振りやすさを追求して飛ばす』という開発思想が、この『ゼクシオ テン』でさらに進化しましたね」(マーク金井、以下同)
フェースボディの剛性分布を進化させ、フェースの反発エリアが従来モデルよりも34%拡大している。さらに、シャフトのたわみを大きくして身体にかかる力を抑えることで、打点のバラツキを28%低減。自然に振るだけで「芯に当たる」クラブだ
「総重量270グラムと軽いのに全体のバランスがとてもよく、自然にシャフトが返って、オートマチックに芯を捉えることができる。とくに、自社でこだわって作っている『MP1000』シャフトはヘッドとのマッチングが抜群。ヘッドは慣性モーメントが大きくなってさらに直進性能が高まりました。まさにアマチュアの方が『真っすぐ大きく飛ばせる』クラブですね」

「トータルバランスがいい!」
「総重量270グラムと軽量で、ヘッドスピード38~40m/sくらいのゴルファーがとても振りやすい。とくに純正のRシャフトはヘッドとのマッチングが抜群で、すばらしいトータルバランスに仕上がっています」
トータルバランスがよく振り抜きやすい
「ヘッドの慣性モーメントが大きくなり直進性が増した反面、フェースが若干返りにくい感じがするんですが、それをアップライトなライ角とフックフェースでカバーし、絶妙なつかまりやすさと方向性を実現しています」
アップライトでつかまりそうな顔がいい
「フェース上下の薄肉化に加え、ソールのヒール側に“溝”が刻まれて、さらに弾き感が高まりました。金属的で高いゼクシオらしい『飛びそうな打球音』は、とても気持ちよく、ゼクシオユーザーを裏切りませんね」

ヘッドのスリットで弾き感アップ
「ヘッドのやさしさをシャフトが増幅してくれる」(鹿又芳典)
「『ゼクシオ テン』は、ドライバーを安定して飛ばしたいアベレージゴルファーに必要な機能が本当にバランスよくまとまっています。球は前モデルよりも少し低めの印象。低スピン・中弾道のいわゆる『潜った球』で、ランも出て飛びます。
オリジナルシャフトも純正とは思えないほどよくできていますが、ヘッドスピードが速めの人や叩いて飛ばしたい人には『ミヤザキ』という選択肢もある。純正のSよりも約20グラム重く、同じフィーリングの延長戦上で使えるのが嬉しいですね」(鹿又、以下同)

「芯に当たりやすい!」
「レギュラーモデルは軽いのにシャフトに頼りなさはなく、スムーズにしなり戻って芯に当たりやすい。ミヤザキシャフトも、純正シャフトの延長線上の振りやすさで、純粋に重さのバリエーションとして選ぶことができる点がいいですね」

シャフトがいいから芯に当たりやすい
「ゼクシオらしい弾きのいい打感、打球音ですが、フェースに球が乗る感じもあって、インパクトで球の重さを感じられるんです。とくに、ゼクシオのディスタンス系ボール『SUPER SOFT X』との相性がよく感じました」
弾くのにフェースに球が乗る感覚がある
「クラブのバランスがよく挙動も素直なので、使っているうちに『こんなこともできる』という発見がどんどん出てきそう。買ったときの『新車効果』だけでなく、使えば使うほどよさが出てくるクラブだと思います」

初めて打った鹿又だが「使えば使うほどよさが出てくる」と“予言”していた
「飛ぶだけじゃない。よく上がるから“球が止まる”」(関雅史)
「『ゼクシオ テン』のアイアンはヘッドが大きく見え、包み込むような顔立ちと大型フェースで、ミスヒットに強そうな安心感があります」(関、以下同)
ロフトが1度立ち、長さが0.25インチ長くなるなど飛距離性能が増した一方で、ソールウエイトとインナーウエイトをさらに後方に配することで深重心化。より高弾道で遠くのグリーンを狙えるアイアンに進化した
「フェースは面長なのですが、ヘッドが大きいぶん長さを感じさせず、構えやすいのは意外でした。実際に打っても芯の広さは感じられ、少し薄く当たっても飛距離が落ちません。飛距離は、前作より1度ストロングロフトになってさらにアップ。7番アイアンで173.5ヤードとすごく飛ぶのに、バックスピンは5078回転とグリーンに止められるスピン量は確保しているのがすごいですね」
「安心感はバツグンです!」
「反発力の高い薄肉フェースとソール後方に配したウエイトで、さらに深重心化。ロフトが立っても球が上がり、7番アイアンで飛距離173.5ヤード、打ち出し角19.5度、バックスピン5000回転はさすがです」
フェースが薄いから深重心で球が上がる
「ヘッドが大きく、構えた瞬間に、当たりそうな安心感があります。実際、芯も広くてミスヒットにも強いので、曲がらないだけでなく距離の誤差が出にくい、実戦的なアイアンで、女子プロが使うのも納得です」

全体的に大きくて安心感のある形状が◎
「球が上がりやすいので、上から打ち込んでロフトが立ってしまう人でも、しっかりキャリーが出せます。シャフトも、手元で自然とタメが作れてそれがほどけずにズバンと走ってくれて気持ちいいですね」

打ち込むタイプのスウィングとの相性もいい
シリーズ10代目となる「ゼクシオ テン」のドライバー、アイアンともにモンスタークラブの予感がする!
写真/三木崇徳