ピンは目の前なのに、カンタンには寄せられない30~50ヤードのアプローチ。フルショットできる距離ではないから、正確に距離を打ち分けるのがカギに成る。微妙な距離感をつかむコツを、ツアー参戦経験のある小山哲矢プロに紹介してもらおう。

50ヤードまでならトップの位置を変えない

ーーピンまで30~50ヤードのアプローチ。ピンは目前なのになぜか寄せづらいと苦手にしている人が多いです。

「30ヤード以上になると振り幅が大きくなるため、微妙な距離感を出すのがとても難しいからです。80ヤードくらい残っているほうが、フルショットに近い状態で振れるので、ピンに寄ることもありますからね」(小山、以下同)

ーーこの微妙な距離感は、練習をたくさんしないと、やはり作れないのでしょうか?

「そんなことはありません。皆さんが30~50ヤードを難しく感じる理由は、インパクトの強弱で距離をコントロールしているからです。そうではなく、フォローの大きさで距離を打ち分けるのです。テークバックの大きさはすべて同じ。目安として、手元の位置が時計の針でいう8時でストップ。あとは、30ヤードなら左右対称の振り幅、40ヤードだと少し上、50ヤードだとさらに上まで振っていくだけです」

画像: トップはこれくらい、ヘッドが視界から消えない範囲でOK。フォローを大きくしようとすれば、テークバックが小さくても自ずとヘッドスピードが上がるため、50ヤードまでなら誰でも十分飛ばすことができる

トップはこれくらい、ヘッドが視界から消えない範囲でOK。フォローを大きくしようとすれば、テークバックが小さくても自ずとヘッドスピードが上がるため、50ヤードまでなら誰でも十分飛ばすことができる

ーートップの高さをすべて揃えておくんですね。

「50ヤードまでなら手元は8時の位置で、誰でも十分飛ばせるはずです。このフォローの大きさだけで距離を打ち分けるメリットは、距離感を自分の目で確認できるということ。さらに、インパクトの瞬間の力加減で調整しないので、ゆるみによるミスショットもなくなります」

この記事は、週刊ゴルフダイジェスト2017年11/21号の特集「もう迷わない! ウェッジの30、40、50ヤード」より。気になった方は、本誌をチェック!

写真/有原裕晶

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