「ツイストフェース」で曲がりを抑え、「ハンマーヘッド」で飛ばす
「M3」「M4」は、ロールとバルジ(フェース面につけられた丸み)に微妙なねじれをつけた「ツイストフェース」を採用し、ギア効果でミスヒット時の球の曲がりを抑えるとともに、ソールの前方にある溝に2本のリブを追加して反発を高める「ハンマーヘッド」を取り入れた。
前モデル「M1」「M2」以上に「飛んで曲がらない」という噂のニューモデルを、試打軍団はどう評価したのだろうか。
まずは、「M3」から見ていこう。試打軍団の一人、ゴルフ5春日井店店長代務の藤澤心之介さん(27歳、ヘッドスピード48m/s、平均スコア75)は言う。
「『ツイストフェース』の効果で芯を外してもサイドスピンが増えずに強い球で真っすぐ飛びます。僕はヒール側のミスが多いのですが、少し芯を外しても強いフェードが出ます」
通常、ヒール側に当たるとスライス回転が、トウ側に当たるとフック回転がボールにはかかりやすいが、フェース面が絶妙にねじれたツイストフェースの作用により、その効果が弱まり、曲がり幅が抑えられているようだ。
さらに、豊田インター店の宮原大輔さん(28歳、ヘッドスピード54m/s、平均スコア76)は、
「打感がすごくやわらかく、フェースに食いついてから一気に弾く感じがするのは、『ハンマーヘッド』の効果でしょうか。ボール初速が出ているし、コントロール性も高いです」
と絶賛。この宮原さん、腕利き揃いのゴルフ5試打軍団の中でも屈指の飛距離を誇る飛ばし屋。宮原さんによれば、M3はボールが上がり過ぎず、スピン量も少ないことから、叩いても吹け上がらずに前に前に進んでいくような弾道が打てるという。
みなと稲永駅前店でクラフトマンとしてゴルファーからの信頼を集める髙嶋剛さん(50歳、ヘッドスピード50m/s、平均スコア80)は、前モデルである「M1」と比較してこう言う。
「M1よりも打感がやわらかく、つかまった感覚が手にきます。ミスヒット時は球の曲がりも小さく飛距離が出ます。右に流れるフェード系が持ち球の方でも十分に飛ばせるクラブですね」
3人が口を揃えたのは、曲がりの少なさと、ボールの強さ。そして、打感の良さも試打軍団一同が認めるところだった。
M4は高弾道でつかまりもいい
続いては、M4の評価を見ていこう。2018年のPGAツアー初戦となった「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」において、ダスティン・ジョンソンが433ヤードのパー4であわやホールインワンというミラクルショットを放ったが、そのジョンソンの使用クラブこそが、この「M4」だ。
まずは、岡崎大樹店に勤務するレッスンプロ・樫八重茂さん(32歳、ヘッドスピード43m/s)に聞いてみよう。
「打感がソフトで初速が速いうえ、バックスピンが少なく、『ツイストフェース』の効果で球も曲がりません。つかまりもいいので、スライス系の人でも安心して使えそうです」
と、やはりM3同様に高い初速性能と、ツイストフェースによる曲がりの少なさを評価。その上で、「つかまりの良さ」という新たなキーワードが登場している。
岡崎大樹店店長代務の西岡匡紀さん(47歳、ヘッドスピード45m/s、平均スコア85)もその意見に同調。
「M3よりもヘッドが大きめで、構えたときの安心感があります。ヘッド後方のウェートのせいか打ち出し角が高く、バックスピンも少ないので、ビッグキャリーで飛ばせます」
とコメントした。どちらかといえば中弾道でライナーボールが打てるM3とは異なり、つかまったハイボールでドーン! と飛ばせるのがM4というイメージで、ここは好みが分かれそうだ。
大治店店長のベテランゴルファー、栗本勇さん(54歳、ヘッドスピード45m/s、平均スコア86)は
「真っすぐ構えられて方向性を出しやすいヘッドですね。『ハンマーヘッド』の効果で上から叩いてもしっかり重さが伝わるし、風に負けないような力強い弾道で球を飛ばせます」
と、ハンマーヘッドの効果を強調。前作であるM2と比較しても、つかまりの良さがプラスされたことでさらに幅広い層が使えるクラブに仕上がった、という印象だ。各試打軍団のテストの様子は、ぜひ動画をご覧いただきたい。
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2018年の本命クラブのひとつと言えそうな、このM3/M4。まずはお近くのゴルフ5の店舗に出向いて、試打をしてみてはどうだろうか。