ゴルフショップ店員が声をそろえて「試しに履いてみた人の半分が買っていく!」と評価するプーマゴルフの新シューズ「イグナイト パワーアダプト ディスク」。そこまで言うなら舌ならぬ足の肥えた(?)編集部員が履いてみようということで、毎週ツアー取材でゴルフ場を歩き回るツアー担当のケンジロウとプロゴルファー・中村修がウワサのシューズを評価した。

ツアー担当の評価「1日履いた場合の疲労感の違いは明らか」

まずは月刊ゴルフダイジェストのツアー担当・ケンジロウ。国内外のツアー取材に毎週のように飛び回り、朝7時には会場入りし、日が暮れるまでネタを探してゴルフ場を歩き回る。

そんなケンジロウにプーマゴルフのイグナイトパワーアダプトディスクを履いて1日取材をしてもらった。足を入れたときの第一印象は?

画像: ツアー取材はワンラウンドをプレーする以上の歩数となる。シューズに対する意見は、大変な分だけシビアだ

ツアー取材はワンラウンドをプレーする以上の歩数となる。シューズに対する意見は、大変な分だけシビアだ

「まず、足が全部入った瞬間に靴がピタッと吸い付くような印象。こんなたとえでいいのか分かりませんが、野球用グローブに手を入れたときのように、柔らかいだけじゃなくて、動きやすさも感じました」(ケンジロウ)

そうケンジロウが語るように、イグナイトパワーアダプトディスクの最大の特徴は、アウトソールを貫通してミッドソールにスパイクが内蔵された、新感覚のソール設計にある。通常はアウトソールについているスパイクがミッドソールにつけられていることで、ソールが非常にソフトに感じられる。その柔らかさこそが、このシューズの最大の特徴なのだ。

画像: スパイクがミッドソールに直接ついているのが特徴。これにより、従来にない柔らかな履き心地を実現している

スパイクがミッドソールに直接ついているのが特徴。これにより、従来にない柔らかな履き心地を実現している

さて、肝心の“歩き心地”はどうか。

「足にピッタリとくっついているからなのか、すごく軽く感じましたね。本当に裸足で歩いているような。今回たまたま練習ラウンドのハーフラウンドだけ上井邦裕選手のキャディをやらせてもらったのですが、フェアウェイはもちろんラフ、斜面、バンカーでも地面の近さというか、大地の感覚を直に感じられました。斜面でも足で踏んでいられて我慢ができましたね。正直、斜面での履き心地はあまり期待していなかっただけあってここでも驚きました」(ケンジロウ)

画像: プロゴルファーの重いバッグを担いで歩いても、足へのダメージは最小限だった

プロゴルファーの重いバッグを担いで歩いても、足へのダメージは最小限だった

ここで面白いのが「非常に軽く感じた」というコメント。実はこのイグナイトパワーアダプトディスク、実際は他のシューズと比べてそこまで軽いわけではない。しかし、ソールが柔らかいことで軽く感じることができ、それが疲労感をも軽減してくれる。ケンジロウは続ける。

「1日中履いていてもスパイクの突き上げる感はなく、地面が近く感じるので、スパイクがないような感じ。そのまま飛行機に乗れちゃいそうなイメージ。そして何よりもクッション性が高くて足が疲れにくい! もちろん1日中履いて歩き回っていればどんな靴でも疲れると思いますが、いつもツアー取材で履いているものに比べたら疲れ方が軽減されていました」

最後に、あえて気になった点も聞いてみた。

「シュータンがないので、最初はちょっと履きにくさを感じましたかね。このような履き口のシューズは初めてだったもので。とはいえ、ゴルフ場では座敷に上がったりする訳じゃないですし、脱ぎ履きはほとんどしないですから。球を打っていないので分かりませんが、このソールの柔らかさがプレーにどう影響するか興味があるので、次回のラウンドはイグナイトを履いてみたいです」(ケンジロウ)

ケンジロウが「地下足袋を履いているようだ」とも評価した履き心地。シュータン(いわゆる“ベロ”)がないのは、その秘密のひとつ。慣れないケンジロウはそれを履きにくさととらえたようだが、もちろんこれは使用しているうちに慣れてくる部分だろう。

プロゴルファーの評価「シューズがしなる! この感覚、初めてです」

さて、続いてはみんなのゴルフダイジェスト編集部員でプロゴルファーの中村修に、イグナイトパワーアダプトディスクと、ソールが硬い従来型のシューズを履き比べながらコースを回ってもらった。柔らかいソールは、コースの様々な状況の中で、どう威力を発揮するのだろうか?

画像: アッパーはボンディング加工の生地で柔らかくて軽く、ソールは重めに作られており重心が低い

アッパーはボンディング加工の生地で柔らかくて軽く、ソールは重めに作られており重心が低い

「ティショット、フェアウェイ、ラフ、バンカー、傾斜からのアプローチ・グリーンと、様々なシチュエーションから、柔らかいソールと硬いソールのシューズを履き比べてみましたが、イグナイトパワーアダプトディスクを着用して特に感じたのは“地面を感じやすい”ということ。それのなにが良いかというと、足の動きを必要以上に制限しないということと、コースの繊細な状況を感じやすいということですね」(中村)

ゴルフ場は、「なんとかしてゴルファーが上手く打てないようにしよう」という設計家のトラップが多数隠されているある意味イジワルな場所。傾斜があるにもかかわらず、傾斜がないように目を錯覚させるなどはそのいい例だが、地面を感じやすいことで傾斜やライの状況を足裏からダイレクトに感じられるのは大きなメリットだという。

では、気になるスウィング面はどうか。

「ここも、ソールの柔軟性が大きく影響します。ソールだけでなく、アッパーの柔軟性も極めて高いので、スウィングするときに大地を蹴り上げる感覚がしっかりと得られるんです。また、ソール全体がフニャフニャしている訳ではなく、ねじれ方向の柔軟性には比較的強いので、力が外側に逃げにくいのがいいですね。シューズが“しなる”という感覚です」(中村)

画像: ソールの柔軟性は一目瞭然だ。イグナイトパワーアダプトディスクは、明らかにトウ側が“しなる”

ソールの柔軟性は一目瞭然だ。イグナイトパワーアダプトディスクは、明らかにトウ側が“しなる”

中村いわく、硬いソールの最大のメリットはスウィング中に良くも悪くも足回りをガッチリと固定してくれるところ。プロが重く硬いシューズを好む場合が多い理由がそこにあるわけだが、このシューズはある意味逆転の発想で、シューズが体の回転を助けてくれるという側面があるという。

「身体が硬くて悩んでいる人や、足のワイズ(幅)が広くてシューズの中で足が当たってしまうという人に特に合うと思います。ボンディング生地のアッパーが足を均等な強さで包み込んでくれますから。また、その場で回転してスウィングするイメージを持っている人や身体が硬くてヒールアップして打つタイプの人は、身体の動きを制限されなくていいと思います」(中村)

画像: 左が柔軟性のあるイグナイトパワーアダプトディスク、右がソールがしっかりとしているゴルフシューズを履いた場合のスウィングイメージ

左が柔軟性のあるイグナイトパワーアダプトディスク、右がソールがしっかりとしているゴルフシューズを履いた場合のスウィングイメージ

「また、バンカーや傾斜地、グリーンに関しては、足全体で地面をとらえている感覚になるため、微妙な状況を足裏で感じやすいと思います。バンカーの砂質や硬さはバンカーに足を踏み入れた瞬間に感じますし、傾斜もつま先上がりのライに特に強い感じがしました。グリーンの絶妙なコンディションも感じやすかったですね」(中村)

画像: ひとつのところに体重がかかるわけではなく、足全体で地面を捉えているのがわかる

ひとつのところに体重がかかるわけではなく、足全体で地面を捉えているのがわかる

「まずは履いた時の第一印象や履き心地が大切。この感覚は履かなければわかりませんから、どんなゴルファーの方も見かけたらぜひ一度足を入れてみてほしいです」(中村)

ゴルフ界では、時に過去のモデルと明らかに“違う”モデルが登場し、それが後の世のスタンダードとなった例が多くある。イグナイトパワーアダプトディスクは、過去の偉大なプロダクト同様、ひとつの時代を作る可能性を秘めたシューズと言えそうだ。

撮影/有原裕晶、協力/ニュー南総ゴルフ倶楽部

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