ミズノのカスタム専用モデル「ミズノプロ」アイアンシリーズに新たに加わった飛び系アイアン「ミズノプロTi18」。アイアン作りに定評のあるミズノが作った飛び系ということで興味津々のプロゴルファー・中村修が、ミズノプロの既存3モデル(118、518、918)と打ち比べ、その真価に迫った。

新素材「ストロングライトチタン」を採用

「飛びますね」

試打を始めたプロゴルファー・中村修がポツリと言った。飛び系アイアンだから当たり前のことだが、まずもってミズノプロTi18は飛ぶ。

「ミズノプロの既存3モデルの7番アイアンの飛距離は150〜160ヤード台。この『Ti18』だけが、キャリーで170ヤードを超えてきました。なぜ飛距離が出るかといえば、まず初速が明らかに出ている。さらに、スピン量が抑えられていて、打ち出しも高い。飛ぶ要素が満たされているんです」(中村)

画像: ミズノの新作飛び系アイアン「ミズノプロTi18」(写真左)。比較したのは従来モデルの118、518、918(写真右下、右中央、右上)

ミズノの新作飛び系アイアン「ミズノプロTi18」(写真左)。比較したのは従来モデルの118、518、918(写真右下、右中央、右上)

“スピン量が抑えられている”と聞くと、きちんとグリーン上で止まってくれるのか不安になるが、打ち出しが高い分、球の重さで止められると中村は言う。スピンが少ない分、風に強いのもいいという。

「それから、打点がバラついてもヘンなミスになりませんね。アイアンというと、フェースの先っぽや下目に当たると“ペラッ”とした弱い球になりがち。ミズノプロの118や518などは、逆に『ミスがきちんとミスになってくれる』ことが魅力だったりもするのですが、このモデルはミスヒットをしてもブレずに飛んで、グリーン周りまで球を運んでくれます。おそらく、やさしさは918と同等、いや、それ以上かもしれません」(以下、中村)

画像: 大型ヘッドのソールに配置されたウェートの影響か、ミスヒットには非常に強い

大型ヘッドのソールに配置されたウェートの影響か、ミスヒットには非常に強い

「ミズノプロTi18」のフェースには、一般的なチタン合金よりも強度が高くて比重が小さい新素材「ストロングライトチタン」を用いている。それによって、ヘッドのサイズを大きくできて「ミズノプロ」アイアンシリーズの中で、もっとも大きなスウィートエリアを備えている。

と同時に、フェースのトウ側&ヒール側を薄肉化することで、高初速エリアがワイドになった。そして7I=28度というストロングロフトでも、深いポケットキャビティによってしっかりと球が上がるのだ。

従来の飛び系アイアンと違う、打ち手の感性を満たす作り

さて、ミズノプロTi18が本当に凄いところは、実は違うところにあると中村は言う。それが顔と打感だ。

従来の飛び系アイアンというと、ヘッドが大きくてボッテリしているため「構えづらい」「鋭く振り切れない」、フェースの反発力が高くて初速が速いことで「打感が硬い」「球離れが速すぎてコントロールできない」というデメリットがついて回った。しかし、「ミズノプロTi18」はミズノのアイアンらしく、打ち手の感性を満たす作りになっている。

「まずは顔つきですが、ふところの作り方やトウ側のフォルムなどが、ミズノアイアンの流れを汲んでいるため、違和感なく構えることができます。アイアンの顔をしている。これは非常に大事なことです」(中村)

画像: サイズは大きくなっているものの、“ミズノ顔”はしっかりと受け継がれている

サイズは大きくなっているものの、“ミズノ顔”はしっかりと受け継がれている

飛距離とやさしさを果てしなく追求すれば、アイアンはユーティリティのような顔になる。ならざるをえない。しかし、ミズノはその過度な競争には参加を表明していないかのようだ。だからこそ、ミズノプロTi18は、飛び系でありながら「アイアンの顔」をしている。

「『ミズノプロ』の4モデルを並べると、118→518→918→Ti18と徐々に大きくなっていますが、顔立ちは変わっていません。ミズノのファンや『ミズノプロ』のユーザーで『最近ちょっと飛距離が落ちてきたな』『アイアンももっとやさしく打ちたい』という人も、すんなりと飛び系の『Ti18』に移行できるでしょう。また、ヘッドが“面長”で重心距離が長い分だけフェースターンはゆるやかですが、グースネックになっているため、球のつかまりも十分に確保されています」(中村)

そして、ミズノプロTi18が他の飛び系アイアンと異なるもうひとつの理由が打感にある。もちろん、軟鉄鍛造モデルの他のミズノプロに比べれば打感は硬め。しかし、「初めて打ったときに『ホントにチタンフェースなの?』と思うほど、マイルドな音とフィーリング』を感じたと中村が言うほどには、打感は軟らかい。

画像: 抜けの良いソール、そして中村が「特筆すべき出来の良さ」という専用カーボンシャフトのしなりの良さも、チタンフェースとは思えない打感の柔らかさに一役買っている

抜けの良いソール、そして中村が「特筆すべき出来の良さ」という専用カーボンシャフトのしなりの良さも、チタンフェースとは思えない打感の柔らかさに一役買っている

打感の軟らかさと球離れの速さは一般に反比例の関係にある。打感が軟らかければ初速感は出しにくく、フェースの弾きを強調すれば軟らかい打感は得られない。ミズノプロTi18の場合、素材や設計を工夫し、反比例するふたつの要素を最大限引き上げた状態でバランスをとっている印象だ。

「いわゆる『打感がいい』とは、フェースのどこで打ったかがわかることを言います。芯を喰えばOKだし、フェースのトウ寄りに当たったらあおり気味だった、上目に当たったらヘッドが上から入りすぎた、というふうに打感から修正点がフィードバックできるから、次のショットに生かせるんです。このアイアンは、チタンフェースでありながらそのような打感の良さの恩恵が受けられる。これは特筆ものですね」(中村)

グリーンを狙うショットで、いままでよりも短い番手で打てれば、より高い弾道でよりミスが少なくてより高い確率でターゲットをキャッチできる。また、いままで届かなかったグリーンが、飛び系のアイアンを持つことで射程圏内に入る。

画像: 初速、ボールの高さ、顔の良さ、打感の良さ。四拍子が揃ったアイアンだ

初速、ボールの高さ、顔の良さ、打感の良さ。四拍子が揃ったアイアンだ

そして、今まで飛び系アイアンが犠牲にしてきた顔の良さと打感の良さという、ゴルファーにとって極めて大切なふたつの要素を、「Ti18」は切り捨てていない。飛びは欲しい。顔の良さも、打感の良さも欲しい。ゴルファーのワガママに、ミズノのクラフトマンシップが最後の最後までおつきあいしてくれている感覚がそこにはある。

飛ぶだけでは満足できない。きっとそんなアマチュアが使ったときにもっとも満足感が得られる。ミズノプロTi18は、そんな飛び系アイアンなのだ。

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