この春投入されたニュードライバーは、話題性も飛びも外ブラの圧勝……と思っていたら、ここにきて国産メーカーのプロギアがギリギリの飛びで話題の「RS」を引っさげて参戦! ますますドライバー選びが悩ましくなってきた。そこで、みんなのゴルフダイジェスト編集部でプロゴルファーの中村修と有賀園ゴルフ大田池上店のクラフトマンチーフでもある佐藤亘店長が、6モデルを試打比較。それぞれの特徴と適合ゴルファーのタイプを診断した。

2017年の大ヒットドライバー「GBB EPIC」と同じ“ジェイルブレイクテクノロジー”を搭載し、飛ぶと評判のキャロウェイの「ローグ スター」、契約プロの大活躍が止まらないテーラーメイドの「M3」と「M4」、口コミでの評価が一貫して高いピンの「G400MAX」。磐石とも思われる“外ブラ”4モデル。これだけでもどれを選べばいいか悩ましいが、ここにきてプロギアが“ギリギリの飛び”をうたう「RS」と「RS F」を投入。さらに選ぶのが難しい状況になってきた。

画像: 左上から時計回りにプロギアRS F、RS、ピンG400MAX、テーラーメイドM3、M4、キャロウェイローグスターの6本を打ち比べた

左上から時計回りにプロギアRS F、RS、ピンG400MAX、テーラーメイドM3、M4、キャロウェイローグスターの6本を打ち比べた

飛距離を伸ばしてくれる1本を選ぶために、まずはそれぞれの特徴をしっかりと知ることが必要だ。6本を、それぞれ見ていこう!

スライスもチーピンも軽減。「M4」はミスの許容範囲がとにかく広い!

まず1本目はテーラーメイドの「M4」。ツイストフェースとハンマーヘッドの効果により、飛距離性能、直進性ともに向上。また、ソール後方に設置されたウェートの重量を増やすことで、寛容性も改善したモデルだ。

「このクラブは本当にやさしいんですよ。重心が高くてある程度スピンがかかるから、ロフト9.5度でも球が上がっていきます。ツイストフェースの効果か、直進性も高いですね。シャフトのFUBUKIもつかまりがよくて、多少スライス気味の人でもストレートボールが打てそうです」(中村)

「フェースが左を向いていないので、チーピンが多い人も軽減される感じ。全体的にミスに強そうです」(佐藤店長)

画像: スライスもチーピンも軽減。「M4」はミスの許容範囲がとにかく広い!

ダスティン・ジョンソンが400ヤードを超えるパー4であわやホールインワンを成し遂げたテーラーメイドM4。シャフトとロフトを選べば、スウィンガーから超ハードヒッターまで幅広いゴルファーが使えそうだ。

“カチャカチャ”が好きなら、誰でもフィットする「M3 460」を選ぶべし

続いては同じテーラーメイドの「M3 460」だ。ツイストフェースとハンマーヘッドに加え、弾道調整機能(通称カチャカチャ)をさらに進化させたYトラック・システムを搭載。前作に比べ、重心深度の移動距離が83%もアップしている。

「なんといってもこのウェート調整機能ですね。カチャカチャ好きにはたまらない。シャフトのKUROKAGEは硬さと重さは異なれどタイガーも使っているハードめなシャフトですが、ヘッドがつかまるので、いろいろ調整したい人にはおすすめです」(中村)

中村と佐藤店長が揃って感心したのがヘッドの座りのよさ。ポンと置いたときに、ターゲットにまっすぐ構えやすく、佐藤店長もヘッドの座りは最高ですと絶賛する。それなら「M3」と「M4」、どちらを選べばいいのだろう。

画像: “カチャカチャ”が好きなら、誰でもフィットする「M3 460」を選ぶべし

「M4はつかまりすぎないので、フェードヒッターに向いています。M3は調整の幅が大きいので、ドロー、フェードどちらが持ち球でも大丈夫です!」(中村)

「M3のほうがシャフトが0.25インチ短く、重心も低いので、安定を求める方に。飛びで選ぶならM4です」(佐藤店長)

「G400MAX」はまっすぐ構えてまっすぐ打てば、まっすぐ飛ぶ!?

有賀園ゴルフ大田池上店では、3月からピンのコンセプトショップを開設。6人いる男性スタッフは全員ピン公認フィッターで、いつでもフィッティングが受けられる。「G400MAX」は、ピン史上もっとも重心が深くて低く、慣性モーメントも最大値を実現。飛んで曲がらない要素が満載だ。

「ヘッドの投影面積が大きいのに、ビシッと構えられる。これもヘッドの座りがいいですね。フェースが自然とターゲットを向くので、安心感があります。打ってみるとヘッドの挙動が安定しているので、フェースをローテーションさせるというより、ターゲットに対してまっすぐ動かしていくように振ると、方向性が出ていい感じです」(中村)

「スウィートエリアも広いですよね。操作性を考えるよりも、ドーンと打っていきたいですね」(佐藤店長)

画像: 「G400MAX」はまっすぐ構えてまっすぐ打てば、まっすぐ飛ぶ!?

全米オープンで最後まで優勝を争ったトニー・フィナウが使うのがこのドライバー。直進性と飛距離性能はお墨付きだ。

球が上がりやすく、スライスを抑えてくれる「ローグスター」

「GBBエピック」で初めて搭載された2本の柱、JAILBREAK(ジェイルブレイク)を進化させたキャロウェイの「ローグスター」。また、重心距離を短くしたドロー設計のヘッドはスライスを軽減してくれる。

「エピックに比べて、飛ぶエリアが広くなっているんです。飛ばしてやろうって気にならなくても、飛んでいってくれます。とくに、ミート率が悪く、打点がバラつく人は恩恵を受けられそうです。初速が出ますね。ネック調整機能がついていないので、重量を軽くできていて振りぬきが抜群ですね」(中村)

「球が上がりやすい傾向があるドライバーですよね」(佐藤店長)

画像: 球が上がりやすく、スライスを抑えてくれる「ローグスター」

エピック級の飛び性能を持ち、なおかつ飛ばせるエリアが広い。より多くのゴルファーが飛ばせる可能性を秘めているのが「ローグスター」と言えそうだ。

ドローバイアスの「RS」はつかまるけど、左は怖くない

ここまで外ブラが並んだが、もちろん国産メーカーも負けてはいない。この6月に発表されたばかりのニューモデルがプロギアの「RS」。フェースの反発性能をギリギリに設定し、高初速で飛ばせるドライバーだ。

「ドローが打ちやすいですね。それに、打感がやわらかいです。また、純正シャフトの「Diamana FOR PRGR」が素晴らしい。名シャフト『青マナ』みたいに素直な挙動で、フェードヒッターでもドローヒッターでも使えます。ヘッドスピード46〜47m/sくらいで打っても、グニャッとくる(頼りない)感じがない。つかまるけどつかまりすぎないので、叩けば270ヤードでも280ヤードでも飛ばしていけそうです」(中村)

「飛ぶエリアが広くなっていますね」(佐藤店長)

画像: ドローバイアスの「RS」はつかまるけど、左は怖くない

モデルチェンジごとに大きく性格を変えるブランドも少なくないが、RSは前モデルを機能の上では踏襲しつつ、純粋に“進化”している印象だ。

つかまるフェードで飛ばしていける「RS F」

「RS F」の「F」は「フェード」。その名の通り、「RS」の”ギリギリ”はそのままに、フェードボールが打ちやすい設計が施されている。

「RS Fはカーボンクラウンなので、打感がちょっと軟らかく感じられます。RSもそうですが、打感は軟らかいけど、ボールを押し込んでいってくれるような弾き感もある。弾道は、直進性もありながら、ちょっとフェードする感じです。なにしろ左へのミスがないのがいいですよね」(中村)

「カーボンクラウンで余剰重量を増やし、そのぶんをフェードを打ちやすいようにヘッド内部に配分しています。ただ、カーボンといわれてもよく見ないとわかりません。音が変だという人もいませんし。前作よりもつかまるけど、引っかかりはしません」(佐藤店長)

画像: つかまるフェードで飛ばしていける「RS F」

RSは右へのミスがないクラブ。RS Fは左へのミスがないクラブとも言える。打ちたい球筋で選ぶも良し、行って欲しくないミスの方向で選ぶのも、また良しだろう。

「どんな球を打ちたいか」「どんなミスを防ぎたいか」で選ぼう

最後に、6モデルそれぞれに合うゴルファーをそれぞれにまとめてもらった。

「スウィートエリアが広く、ミスヒットに強いのはG400MAX、ローグスター、RS。コントロール性で選ぶならM3。M4は球の上がりやすさが魅力です。ボールをつかまえたいけど、左に行くのがイヤな人は、RS Fが安心感があります」(中村)

「ここぞというときにチーピンが出る人には、M4をおすすめします。ツイストフェースの効果で、トウに当たってもチーピンがかなり抑えられます。RSシリーズに関しては、このモデルと決めつけないで、まずはどちらも試打していただきたいですね」(佐藤店長)

画像: 「どんな球を打ちたいか」「どんなミスを防ぎたいか」で選ぼう

どのドライバーも甲乙つけがたいとなれば、試打して決めるのが常道だが、3打席の試打室を完備する有賀園ゴルフ大田池上店なら安心だ。1秒間に1000コマの撮影ができる最新鋭計測機「フィット・アイ・ビュー」で、細かな部分まで徹底的にスウィングを分析。「フェース角(インパクト時のフェースの向き)」「ヒットポイント(インパクト時の打点位置)」「ブロー角(インパクト時の入射角)」「フェース軌道(インパクト時のフェース軌道)」の4つのポイントから108通りのスウィングポジションに分類し、その人に合ったクラブを提案してくれる。

また、メーカーのスタッフが来店してのフィッティング会も定期的に開催。ゴルフに悩みのある人、スウィングやスコアを向上させたい人は、有賀園ゴルフに出かけるといいことがありそうだ。

有賀園ゴルフは現在、決算セールを開催中。的確なフィッティングに加え、下取り査定50%UPセールも開催中なのでお得にクラブを買い換えるチャンス。是非有賀園ゴルフへ行って見よう!

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