「プロギアのドライバー、飛ぶらしいね」。ここ数年、こんな会話がゴルフ場でよく交わされている。間違いなく、RSドライバーの影響だ。毎年数多くのドライバーが発売される中、口コミで“飛ぶ”と言われるクラブはほんの一握り。プロギアのRS、そしてRS Fは、発売されるたびに「飛ぶ」というウワサが広まっていく。そして今、新たなウワサが急速に広まっている。「今度のRSは、過去最強に飛ぶらしい」というものだ。そのウワサ、真偽やいかに!?

ギリギリの飛びに歴史あり

“ギリギリ”のキャッチフレーズとともに、すっかり「飛ぶ」という評価が定着した感のあるプロギア「RS」シリーズ。反発性能が規制されているにもかかわらず、なぜ年々飛距離を伸ばせるのか、まずはRSの歴史を簡単に振り返ってみたい。

画像: 7月発売予定のRS(写真左)とRS F(写真右)。最新にして最強の「RS」だ

7月発売予定のRS(写真左)とRS F(写真右)。最新にして最強の「RS」だ

「RS」という名を冠したドライバーが世に出たのは2014年のこと。「iD nabla RS01」「iD nabla RS02」の2本はいきなり飛び性能を発揮。「iD nabla RS01」は、発売中のドライバーの飛距離をガチンコ比較して一番飛ぶドライバーを決めるという月刊ゴルフダイジェストの名物企画「D-1グランプリ」で見事グランプリを獲得している。「RSは飛ぶ」という口コミが誕生した瞬間だ。

そして2016年。RSは「RSドライバー」「RS-Fドライバー」として正式にブランド化。このときに生まれたのが“ギリギリ”というコンセプトだ。フェース面の反発性能をルールギリギリの限界値に近づくほど高めることで初速を上げる。その単純明快なコンセプトをWクラウン設計の効果によって、RS、そしてRS-Fはツアーでも人気を集め、飛ぶという評価を決定的なものにする。

しかし、好事魔多し。市場に流通した製品の一部にR&Aが定めるSLEルール(反発規制ルール)の上限を超すモデルがあることがわかり、ルール不適合の裁定を受けてしまう。

この最大のピンチを、しかしプロギアはチャンスに変える。購入者に素早く適合品との交換を呼びかける誠実な対応をする一方、ルール不適合に臆さず、さらに反発性能を高めると同時に、異例とも言えるヘッドの全数検査を実施する。“ギリギリ”をさらに追求して世に出したRS2017、RS-F2017は、前作以上の評価を得るに至る。

画像: 強烈に飛ぶ! という評価の定まった感のある「RS2017」(左)よりも、新しい「RS」は果たして飛ぶのか!?

強烈に飛ぶ! という評価の定まった感のある「RS2017」(左)よりも、新しい「RS」は果たして飛ぶのか!?

そんなわけで、2014年の登場から4年、早くも4代目となる「RS」「RS F」の2モデルが、先日発表になった。小難しい説明は割愛するが、プロギアはつねに反発性能がギリギリかどうかを測定する装置まで開発。その上でヘッド全数検査を実施し、反発性能が一定値に達していないものは再研磨、規定値を超えたものは問答無用で廃棄、という厳しすぎる基準を設けて、これまでにないギリギリを追求した。

しかも、RS Fはカーボンクラウンを採用するなど両モデルとも設計にさらに工夫が凝らされ、RS、RS Fともに高初速エリアがさらに広がり、高慣性モーメント化することで打点のズレにもめっぽう強くなっているという。

画像: 写真ではわからないが、このフェース面、本当の本当に“ギリギリ”だ

写真ではわからないが、このフェース面、本当の本当に“ギリギリ”だ

実際に試打をしたプロゴルファー・中村修もこうその性能を認める。

「RS、RS Fともに、明らかにミスヒットに強くなりました。初速性能の高さは前モデル、前々モデルからの伝統ですが、今回のモデルはトウヒール方向に打点を外したときに真価がわかる。打感は軟らかく『今のはちょっとヒールだな』といったフィードバックはしっかりと手に伝わってくるのですが、目線を上げてみると芯を食ったときとほぼ変わらない弾道で飛んでいく。これはちょっと驚きでした」(中村)

画像: 「RSは右、RS Fは左へのミスがない。だから思い切り叩けるし、飛ばせます」と中村。試打は、ニュー南総ゴルフ倶楽部ほかで実施した

「RSは右、RS Fは左へのミスがない。だから思い切り叩けるし、飛ばせます」と中村。試打は、ニュー南総ゴルフ倶楽部ほかで実施した

フェアウェイに真っすぐの線を引いて10球ずつを試打したならば、RSは10球すべてが線より左、RS Fは10球すべてが線より右にいくといったイメージで、球筋が明確に分かれているのも好印象だ。

画像: 左がつかまりが良く、ドローを打ちやすい「RS」。右が左へのミスがなく、しっかり叩いてフェードを打ちやすい「RS F」だ

左がつかまりが良く、ドローを打ちやすい「RS」。右が左へのミスがなく、しっかり叩いてフェードを打ちやすい「RS F」だ

「RS Fは上級者が嫌がる左へのミスがない。それでいてミスヒットには強いので、プロや上級者がやさしさを感じられるクラブ。RSは、右へのミスがないというよりも、アベレージゴルファーでもやさしくドローで飛ばせるつかまりの良さがある。純正シャフトで三菱ケミカルのディアマナとのコラボシャフトが装着されているのですが、この出来が素晴らしく、シャフトフレックスとヘッドのロフトの組み合わせ次第で、かなり幅広いゴルファーが使えるドライバーに仕上がっています」(中村)

画像: どちらもいい顔。RS(左)はほんのりシャローバック形状で多少のミスは任せておけといった風情。RS F(右)はカタマリ感のあるデザインで、さあ飛ばしてやるぞと気合の入る顔つき

どちらもいい顔。RS(左)はほんのりシャローバック形状で多少のミスは任せておけといった風情。RS F(右)はカタマリ感のあるデザインで、さあ飛ばしてやるぞと気合の入る顔つき

最後に、気になるフェースの反発性能の違いも検証したので、そのデータをお伝えしておこう。旧RSのボール初速の平均が66.2m/sに対し、新RSのボール初速の平均は66.7m/s。飛距離は旧RSが平均277.3ヤードに対し、新RS280.2ヤードと、約3ヤード伸びている。初速性能の差もさることながら、ミスしたときの飛距離の落ち込みの少なさが、より結果に影響している。

旧RSでは芯を外して260ヤード台まで落ち込んだショットがあったが、新RSではもっとも飛ばなかったのが273.1ヤードで、平均飛距離が底上げされた(ちなみに、試打者の中村はRS Fがピタリとハマり、平均287.1ヤードをカッ飛ばしていたことを付記しておこう)。

モデルチェンジのたびに「前作より、さらにギリギリ」をうたうRS。どこまでギリギリを追求できるのかは未知数だが、今回のRSとRS Fが、(変な言い方だが)現段階でもっともギリギリなドライバーであることは間違いない。

いつも超えないあのバンカーをギリギリ超えるドライバーが欲しいなら。ライバルをギリギリアウトドライブする飛距離が欲しいなら。RSとRS Fを、迷わず選択肢に入れるべきだろう。

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