レベルに応じて楽しめるホール設計
桂ゴルフ倶楽部を設計したロバート・トレント・ジョーンズ・ジュニアは1939年生まれ。父は過去に何度も全米オープンの会場となっているオークランドヒルズカントリークラブをはじめとする、数々の名コースを手がけた設計家、ロバート・トレント・ジョーンズ・シニア。その父の元でゴルフコース設計を学び独立。これまでにメジャ―開催コースを含む、世界中で300以上のコースを手掛けている。ジョーンズ・ジュニアの作品は日本にもいくつかあり、なかでも桂ゴルフ倶楽部は彼の日本での代表作といわれるほど、高く評価されている。

グリーン手前まで大きな池が続く15番パー4はブラックティーで401ヤード、レッドなら289ヤード
ジョーンズ・ジュニアの設計哲学は「リスク&リワード」。つまりハザードなどにつかまる危険(リスク)を克服すればいいスコア(リワード)が得られる、というもの。トッププレーヤーにとって、彼のコースは技量と勇気を試すまたとない舞台なのだ。では一般のアマチュアゴルファーにとっては難しくて大叩きしてしまうコースなのか。
ジョーンズ・ジュニアはそれぞれのホールに、高いリスクを伴うベストルートとは別に、一般のアマチュアゴルファーでも大いに楽しむことができるよう、安全にスコアをまとめられるルートも設定している。桂ゴルフ倶楽部にもそんな彼の設計哲学が貫かれている。
充実した練習施設も魅力
コースは新千歳空港より車で約20分。飛行機から降りたら間もなく北海道の大自然の中で、名匠による世界レベルのコースをプレーすることができる。

桂ゴルフ倶楽部は空港から近いから気軽に日帰りプレーも可能だ
18ホールは高さ20メートルほどの樹林でセパレートされ、コース自体はフラットながらフェアウェイには細かなアンジュレーションが。そしてバンカーとともに、クリークやウォーターハザードが随所に散りばめられている。
濃い緑と白い砂、光にきらめく水のコントラストが実に美しく、その中でのプレーはまさに至福の時間。だがそれぞれに隠された設計家の意図を考えて、自分の攻略ルートを見つけ出しながらプレーすれば、さらに記憶に残る充実した1日となるはずだ。
ティーイングエリアは4つ用意されていて、最長のブラックで7116ヤード、最も短いレッドは5061ヤード。どこを選ぶかはこれまた自分の技量次第。せっかくだから背伸びして挑戦してみるのもいいだろう。

広大な打席にバンカーやアプローチ、パッティングの練習も可能な桂ゴルフガーデン
また、コースに隣接する森の中には桂ゴルフガーデンと呼ばれる練習場が。ネットや支柱がない距離360ヤードの打席に、バンカーやアプローチ、パッティングの練習場も用意され、大自然の中で本コースさながらの練習ができる。新たに設けられたレッスン打席では、所属プロによるレッスンを毎日開催している。
さらに、ここには本コースと同じ仕様で造られたパー3が3ホール用意されている。距離もバックティからなら138ヤード、185ヤード、163ヤードとたっぷり。コースデビューやレベルアップのための練習に、家族でのラウンドにと活用したい。
スタート前には準備運動を兼ねて、ラウンド後にはその日の反省をしながら球を打つ。せっかくの北海道、どっぷりとゴルフにつかった1日を過ごすのもありだ。
桂ゴルフ倶楽部ではこれまでにニトリレディスゴルフトーナメントを5回、ニッポンハムレディスクラシックを3回開催。この夏、女子ツアーの舞台となった名匠のコースがあなたを待っている。