世界における社会貢献がR&Aに認められる
歴史ある全英シニアオープンは、言うまでもなくシニアゴルフのメジャー大会で、今年から「ISPS HANDAシニアオープン」が大会名となる。契約期間は4年間。
ISPSの半田晴久会長(74)は紅潮した表情で「本大会は世界ゴルフ界を代表する大会のひとつであり、最も由緒ある感動的な会場で開催されるものです」と語った。
同大会は欧州レジェンズツアー(欧州シニアツアー)とPGAツアーチャンピオンズ(米シニアツアー)の公認競技であり、今年は7月24~27日に英国の名門・サニングデールGCで開催される。主催は「全英オープン」と同じR&A(本部・英国セントアンドリューズ)。過去にダレン・クラーク、トム・ワトソン、フレッド・カプルスといった日本でもお馴染みのメジャー優勝者たちが優勝している。

R&Aからふたりの役員が来日しこの記者発表会に臨んだ
ISPSは、これまで世界で視覚障害者ゴルフ大会を37年にわたって開催しており、そうした社会貢献の実績が評価されたという。
「私たちはいかに社会に貢献できるかを考えて行動している。そういうところをR&Aさんは見ていて『冠スポンサーにぜひ』と言われた。大変光栄に思っています」(半田会長)
日本からは片山晋呉(52)と宮本勝昌(52)が出場権を得ている。日本の団体が冠スポンサーになった大会で日本人プロが優勝するかどうか。活躍が期待される。なおISPSは同時期に開催される米女子ツアー「スコティッシュオープン」のスポンサーも昨年に引き続き実施することが決まっている。

「これまでのISPSの社会貢献が認められた結果。大変に光栄に思う」と半田晴久会長
国内でも男子ツアー2試合、シニアツアー1試合をスポンサード
ISPSは、さらに真夏の北海道で両極端の内容の2大会を2週連続で開催、国内の男子ツアーも盛り上げる。「半田会長が『50アンダーの出るコース』と『アンダーパーの出ないコース』をリクエストして会場を決めた」と、コース選定に加わったJGTO副会長の倉本昌弘プロ。大変に興味深い2週間となりそうだ。

夏の北海道での2大会のコース選定に加わったJGTO副会長の倉本昌弘プロ
「ISPS HANDA 夏に爆発どれだけバーディー取れるんだトーナメント」は8月14~17日、御前水ゴルフ倶楽部(北海道苫小牧市)で開催。賞金総額6000万円。
「ISPS HANDA 夏の決戦・誰が一番強いんだトーナメント」は8月21~24日、北海道ブルックスカントリークラブ(北海道苫小牧市)で開催。賞金総額2億1300万円(優勝4260万円)は、「日本オープン」の昨年実績(賞金総額2億1000万円)を300万円上回る国内最高額となる。
どちらも新千歳空港から車で15分ほどの距離にある。

豊かな自然をそのまま活用して造られ「自然の戦略性」が感じられる御前水GC

一方の北海道ブルックスCCはアメリカのクラシックコースを彷彿とさせる18ホール
また11月14~16日には千葉県の森永高滝CCで「シニア・グランド・ゴールドクラシック~年は取っても、心とゴルフは若いんだ~」を開催する。賞金総額3000万円。
3大会とも入場無料。「お客さんに興味をもって会場に足を運んでもらうことがゴルフ界の活性化につながる」と半田会長。アイスキャンデーや焼き芋の食べ放題、花火、プロレスなどのエンターテインメントも用意している。
ISPSの大会はファミリーで行っても楽しめる企画がたくさん。プロの迫力あるショットや多彩な技術を目の当たりにしながら、子供と楽しい1日を過ごしてみてはいかがだろう。