暑い日に風鈴を「チリリ~ン」と鳴らすような“そよ風”でも、風である以上、ゴルファーにとっては難敵であることは間違いないですよね。湿度の高い日本の夏。その風ってなんだか重そう。きっと風の影響も大きいんだろうなぁ……と思ったら、真実は意外なものだった!?

実は夏の風は軽かった

「実は冬より夏の風の方が軽いんです」というのは、気象予報士の増田雅昭さん。

「湿気が多いまとわりつくような風、イメージ的には重く感じますが、水分を含んでいる方が空気抵抗が低いし、さらに気温が暖かいほうが空気は軽い。エアコンでも冷気は下に潜り、暖気は上に逃げることを考えてもらえればわかると思います」

じゃあ、夏はあまり気にしなくていいんですか?

「だたし、冬に比べて風向きが一定しにくいのが夏の風の特徴でもあるんです。ゴルファーの皆さんはここに惑わされるのが多いでしょうね。でも、風の基本的な知識を知っておくときっと役に立ちますよ」

「夏のそよ風が読みにくい」と言っていた増田さん。では、夏の風はどう判断して、読めばいいのか?コースで迷う様々な状況を、風読みの達人・重田栄作プロに聞いた!

Q:雲の流れと旗の向きが違うんですけど……? 
A:迷ったら「雲」優先

雲の流れとピンフラッグの向きが合わないことがあるが、基本は「大きな風の流れ」を信じること。雲の動きを優先させます。

Q:横風でも番手を変えなくちゃダメ?
A:1番手は上げた方がいい

たとえば左からの風の場合、流されることを前提にやや左を狙うと、打ち出しからしばらくはアゲンストになる。1、2番手は上げよう。

画像: 持ち球によって狙いは大胆に変えよう

持ち球によって狙いは大胆に変えよう

Q:いくつ番手を上げればいいか分からない
A:芝が水平に飛んだら2番手は上げよう

風の強さを読むには、芝を飛ばすのが有効。真横に飛べば2番手、斜め45度くらいなら1番手替えるのを目安にしよう。

画像: 古典的だけどやっぱり有効

古典的だけどやっぱり有効

覚えておくと役に立つ! 夏の風に負けないアイアンの打ち方

ポイント1 :右への体重移動を抑える

風の影響を小さくするには、低い球を打ちたい。軸を右に傾けずに体重移動を抑える。トップでは6対4で左足体重。

ポイント2:ボールを1個分寄せる

ロフトが立って当たるようにボールを普段より1個分右に。ハンドファーストにも当たりやすい。

画像: ポイント2:ボールを1個分寄せる

ポイント3:フェースを閉じ気味に下ろす

フェースが開くとボールは高く上がりやすい。左手首を手のひら側に曲げた(フェースがやや下を向いた)状態でクラブを下ろそう。

ポイント4:フォローでフェースを返さない

閉じて下ろした分、フェースを返す動きが入ると引っかけてしまう。フォローではなるべく、右手首の角度を維持してフェースを返さないように。

夏の風をあなどらず、しっかり対策を立てて、ベストスコアを狙おう!

(2014年月刊ゴルフダイジェスト9月号より 撮影/増田保雄)

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