「親父のおさがり鑑定団」では、過去モデルではあるものの、未来に継承したいそのクラブにまつわるエピソードをご紹介します。

テーラーメイド「バーナー ツアー」

本格派だけどやさしいキャビティ

画像: テーラーメイド「バーナーツアー」 1997年

テーラーメイド「バーナーツアー」
1997年

ロフトは5番で29度。現行モデルの6番か7番に相当する。伝統的なマッスルバックアイアンと変わらないシャープな顔つき。マーク・オメーラアーニー・エルスらが使用していたことでも知られる。

画像: シャープな顔つき

シャープな顔つき

常に“ピンハイ”を狙えるアイアン

平均スコアやパーオン率など、取り立てて優れたところがなかったオメーラが、98年のマスターズと全英オープンのメジャー2勝を挙げる活躍を見せた。特に飛ぶわけでもなく、アイアンが切れるわけでもない。強いて言うなら彼はショートゲームで賞金を稼いでいた。

「僕のゴルフはショートゲームが半分、“ピンハイ主義”が半分なんだ」(オメーラ)。ピンハイ、つまりピンまでの距離を正確に打つショットを、オメーラは何より気にした。

99年 マスターズ マーク・オメーラ

「少しくらい曲がってもいい。150ヤードなら150ヤードきっちり打てる距離感が重要。ピンロウだとショート、つまりミスなんだよ。距離感に自信がなければピンハイには打てないだろ?」(オメーラ)。彼のこの距離感を支えたのがテーラーメイドバーナーツアーアイアンだった。

ツアーの名が示す通り、対象はプロや上級者。ヘッドが小ぶりで操作性に優れているが、キャビティバック構造によりほどよくやさしくなっている。

小ぶりなヘッド

マッスルバックに匹敵する手応えを残しながら、ミスに対しての許容度を増した絶妙のバランスこそ、バーナーツアーが支持された理由だ。

※月刊ゴルフダイジェスト2013年9月号より

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