今日4月13日に開幕した2017年の男子ツアー。開幕戦に参戦しているプロゴルファー・中井学が、参戦中の試合について現地から生レポート! 大会初日、プロはどんな思いでプレーしているの? そして気になる初日のスコアはどうだった!?

大会初日スタート時間にプロの“格差”が表れる!?

木曜日、いよいよ大会初日を迎えます。ここでプロが気にするのは、まずスタート時間。去年僕は1時31分のスタートでしたが、これはもっとも風が吹く時間。案の定、午後スタートの組はみんなスコアを伸ばせていませんでした。

去年の僕はツアールーキー。ルーキーは、みんな、このような厳しいスタート時間から成績を残し、少しずつ“いい時間”のスタートを勝ち取っていくわけです。数時間をかけてスタートするゴルフは、スタート時間で明らかな有利・不利が生まれることがありますが、それもゴルフ。不公平だから面白いのです。

とはいえ今年のスタート時間は初日8時半といい時間。言い訳できない状況だけに、頑張りたいです。

画像: スタート時間による有利・不利があるのもプロツアーの、そしてゴルフの面白いところだ(写真は練習日のもの)

スタート時間による有利・不利があるのもプロツアーの、そしてゴルフの面白いところだ(写真は練習日のもの)

出だし3ホールは「パー、パー、パー」で“スッと”出たい

さて、初日の戦い方ですが、とにかくゆっくり、焦らずにということが一番大切になります。バーディとるぞ! ではなく、たとえば出だし3ホールならパー、パー、パーで、スッと出たい。その3ホールを使って、グリーンの硬さや速さ、そして自分のスウィングの感覚やボールのつかまり具合を確認したいんです。

そして調子がいいと思えば少しずつピンを狙っていく、つまりアクセルを踏み込み、攻めていく。逆に調子が悪いと感じれば、アクセルをふかさず、ブレーキに足をかけて、ボギーを打たないことを優先させていきます。

ただ、プロですからやはりバーディは欲しい。たとえば初日の目標スコアはイーブンパーですが、もっとも苦しいイーブンパーは、「全ホールパー」でのイーブンパー。僕自身過去2回このスコアを経験していますが、これはもう本当にクッタクタになります(笑)。

画像: 全ホールでバーディを狙うことはない。しかし、バーディがないとプロは苦しい

全ホールでバーディを狙うことはない。しかし、バーディがないとプロは苦しい

なぜなら、プロにとっていちばんの薬はやはりバーディ。18ホール全部パーより、6バーディ6ボギーのほうがはるかにスコアとしては嬉しいんです。だって、6バーディ取れているわけですから、ハマれば6アンダー「66」までスコアを伸ばせる可能性があるってことですから(パー72の場合)。0バーディ0ボギーのゴルフには、「66」の可能性がない。それが辛いんです。

なので、調子を見極めつつも、2オン可能なパー5などではもちろんバーディを狙っていきます。そこで取れれば流れに乗れるし、取れなければ……といったところでしょうか。

気になる初日のスコアは……2バーディ6ボギーの「75」

2017年の開幕戦、初日の僕のスコアは4オーバー「75」(パー71)、順位は103位タイでした。スコアの内訳は2バーディ、6ボギー。ノーバーディ、4ボギーに比べればはるかにマシですが、やはりボギーの数が多いですね。

予想予選通過スコアは、予選通過順位に相当する順位のスコアに2をかけて1を引いたスコア。今日でいえば、50位タイの1オーバーに2をかけて、1を引いた数字、すなわち2日間トータルで1オーバーというのが、一つの目安になります。つまり、初日4オーバーの僕は明日は3アンダーを目指してのゴルフになります。

初日に叩いた後、次の日にバウスバック(取り返す)できる人は、上手い人です。まだまだチャンスは残っています。明日、スコアを伸ばしていい報告をしたいと思います!

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