プロゴルファーの食生活がクローズアップされることは滅多にない。プロたちは果たして高級志向なのか庶民派なのか? はたまた大食いナンバー1は誰? 食にまつわる“お話”をご賞味あれ。

昼からステーキをぺろりのエルス。夕食前にハンバーガーのミケルソン

メジャーリーグのパイオニア、野茂英雄投手のトルネード旋風が全米に吹き荒れていた90年代後半、野球関係者にこんな話を聞いたことがある。

「野茂投手は登板すると、 イニングが終わるたびに毎回必ずベンチ裏でうどんやおにぎりなどを食べているんです。すごい食欲ですよ」

なるほどアメリカで本場のパワーヒッターに負けない強靭な肉体を支えているのが、胃袋なのだなと納得したものだった。

その頃ゴルフ界にはフィル・ミケルソンやアーニー・エルスといった超大型プレーヤーが登場し、彼らが相次いで来日を果たした。

エルスの立派なお尻を見て「何を食べたらこんなに大きくなれるのか?」と思っていると、昼間から目の前でステーキを何枚もペロリと平らげ納得させられた。

画像: 187センチと大柄なエルスを支えていたのが“大食い”だった

187センチと大柄なエルスを支えていたのが“大食い”だった

その上をいったのがミケルソン。試合が終わるとホテルまでの道すがら、マクドナルドに乗りつけバーガー類を5、6千円分購入すると、移動の車中で10個以上を豪快に完食。それが夕食前のおやつ(?)なのだから驚いた。

日本では池田勇太が気持ち良いほどよく食べる。昔から池田家の食卓には「これ何人で食べるんだよ?」と本人が茶々を入れるほど大量のおかずが並んだそうで、いまでも焼肉を数十人前平らげたあとラーメンを完食するのは朝飯前だ。

栄養学の登場が“食事”を“トレーニング”に変えた

最近ではコンディショニングの観点から栄養バランスを考えた食事がゴルフ界にも浸透しており、選手の大食い伝説的なるものをあまり耳にしなくなったのが少し寂しい。

タイガーはデビュー当時、無類のハンバーガー好きだったが、マスターズに勝ったあとベテランのファジー・ゼラーに「(翌年歴代覇者に振舞われる)チャンピオンズディナーにハンバーガーは勘弁してくれよ」と揶揄されたこともあり(それが直接の原因ではないが)、ハンバーガー断ちを自らに課しアスリートのお手本のような食生活にシフトした。

試合中に飲んでいる物も栄養学に基づいたものなのだろう(写真は2015年のマスターズ2日目)

健康生活の鬼・プレーヤーの秘密の「好物」とは……?

そしてそのずっと以前から食事に気を使っていた選手がいる。ビッグ3のひとりゲーリー・プレーヤーだ。砂糖、食パンなどの白い食べものや、バター、ベーコンなど油っこい食材は「体に毒」だと言い切り、玄米や雑穀を好んで摂り、お腹が空けばナッツ類とフルーツで小腹を満たす。プロになって60有余年、野菜と脂肪分の少ない鶏肉や魚中心の食事を心がけているというから恐れ入る。

「欧米式の食生活は人間を病人にします。日本にはその昔、一汁三菜の素晴らしい文化があった。現代人も目刺しや豆類、玄米などの質素な食事に回帰すべきです。21世紀は食事改革が重要なテーマになるでしょう」(プレーヤー)

画像: 徹底的な食事管理と日々のトレーニングの結果がメジャー9勝に繋がっているのかもしれない

徹底的な食事管理と日々のトレーニングの結果がメジャー9勝に繋がっているのかもしれない

ところが本人、実は大のチョコレート好き。それを世間にひた隠しにしているところがまた可愛らしい。もしあなたがプレーヤーに会ってもこのことは内密に!

81歳の現在まで、チョコレート以外は徹底的に節制し、日々欠かさずトレーニングに励み、世界中を飛び回って『ゴルフの伝道師』としてゲームの魅力を伝え続ける好々爺。ストイックなゴルファーの代表であるプレーヤーの生き様はいつか別の機会にここでお伝えしたい。

This article is a sponsored article by
''.