2017年6月1日より4日間の日程で行われる日本ゴルフツアー選手権。日本国内の公式戦第二戦ということもあり、プロたちもいつも以上に気合が入る試合だ。華やかなプロのプレーの裏側でビッグトーナメントを支える裏方さん、運営側の思いを聞いてきた。

18番のスタンドがグリーンギリギリまで寄せられている理由

プロゴルフツアーの観戦に行ったことがあるだろうか? プレーの質はもちろん、通常営業よりはるかにハードなコースセッティングや、独特の緊張感など、普段自分がやっているゴルフと“金を稼ぐゴルフ”との違いに衝撃を受ける人も多いはず。

とはいえ、天気や出場プロによっても来場者数の増減が激しいプロゴルフツアー。ゴルフ好きな父親だけでなく、ゴルフを知らない家族で観戦しても楽しめるようにするなど、入場者数確保のために、運営側の努力は計り知れない。

そこで今回は、トーナメントを影で支える運営側に目を向けてみようと思う。

「主催者側はプロのモチベーションも上げ、来場者を魅了する努力をしなければいけない」。そう話すのは日本ゴルフツアー機構のトーナメント管理委員であり、コースセッティング・アドバイザーの田島創志プロだ。

画像: スタンド客席から見た18番グリーン

スタンド客席から見た18番グリーン

「パナソニックオープンもそうでしたが、今回も18番のスタンドはグリーンギリギリまで寄せてあります。これによってプロたちにはプレッシャーを、ギャラリーには臨場感を与えることができます。せっかく足を運んでくれているギャラリーには、見せかたの工夫をしなければいけないと思うんです」

画像: 18番グリーン。スタンドの近さが見える

18番グリーン。スタンドの近さが見える

田島プロがそう思ったのには理由があった。

「自分が選手時代、マレーシアの大会で暗いトンネルのようなガードをくぐって1番ティに行ったんですよ。暗い中、トンネルの向こうには明るい太陽とともに1番ティ。くぐる瞬間に胸が高鳴って、ワクワクしましたね。選手もこういった高揚感の中で試合に臨むべきだと思うんです」

画像: 光に向かっていく高揚感を選手にも持ってほしかった田島プロ

光に向かっていく高揚感を選手にも持ってほしかった田島プロ

「ギャラリーのみなさんは、普段プレーをしているゴルフ場と、プロの“仕事場”でもあるゴルフ場のセッティングの違いをしっかりと感じてほしいし、プロたちだって“なんとなく”ゴルフをしているようじゃいけないと思うんです。

公式戦はいい選手が勢ぞろいするじゃないですか。僕はギャラリーに見せることも、選手の目線でコースを見て、その日の風向きまでを考慮してピンポジを決めたりしています。これも、選手にもギャラリーにも、何かを感じてほしいから。こう見えて、大会運営も色々と考えているんですよ(笑)」

画像: 話を聞かせてくれた田島創志プロ

話を聞かせてくれた田島創志プロ

今回の日本ゴルフツアー選手権も1番ティへ行くのにトンネルを通る形になっている。プロたちはそのトンネルで改めて自分自身と向き合い、ギャラリーは自分自身と戦うプロたちのプレーに魅了される。そんなプロとギャラリーとの関係を、これからも作り続けていく大会運営の“思い”を、我々はもっと知るべきなのかもしれない。

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