日本人として初めて米女子ツアー賞金女王に輝いた岡本綾子。そのスウィングはかの野球のイチローがバッティングの参考にしたほど。多くの女子プロを一流に育て上げた指導者としても知られる岡本が、そのスウィング論をまとめたのが1995年刊行の単行本「LESSON!」だ。名著の中から、今なお色褪せない“珠玉の言葉”を探しにいこう。

真っ直ぐ狙いのゴルフは、窮屈だ

「朝一番のティグラウンドに立ってフェアウェイを眺めたとき、皆さんはこれから打っていくボールを、どんなふうにイメージしているでしょうか?」

名著「LESSON」の冒頭で、岡本はまずゲームプランについてこのように書いている。

「たいていの人は自分の設定した目標地点に向かって、真っ直ぐに飛んでいくストレートボールを頭に描くのではないでしょうか」

岡本自身、どんな状況でもストレートボールが打てるようになるよう、必死に練習を重ねたという。真っ直ぐにさえ打てれば、ゴルフは恐るるに足らず。そんな「直線的な」ゴルフにとらわれていた、と岡本は述懐する。

画像: 真っすぐ狙いのゴルフは窮屈と語る (写真は1989年宝インビテーショナル)

真っすぐ狙いのゴルフは窮屈と語る (写真は1989年宝インビテーショナル)

真っ直ぐ打つより曲げるほうが簡単。ならば曲げて攻めればいいんだ

しかし、いつでも真っ直ぐ打てる保証はなく、真っ直ぐを狙ってミスしたときのショックは大きい。その考えは、ゴルフを窮屈にし、自分を追い込んでいくばかりだったという。そんなとき、岡本はヒントを得る。

「真っ直ぐ打とうとするから窮屈になる。攻略イメージにしても、真っ直ぐに攻めようとするからゴルフがむずかしくなる。だったら曲げて打てばいいじゃないか」

真っ直ぐを狙って曲がるのを恐れるゴルフから、真っ直ぐ打つよりもよほど簡単な、曲げるボールで攻めるゴルフへ、岡本はこの言葉をきっかけに、舵を切る。岡本は言う。

「曲がる」ボールに悩むだけでなく、「曲げる」楽しさを身につければ、ゴルフの幅も広がる。そのことを知ってもらいたいのです。

ソフトボール経験者の岡本が選んだ球筋はフェード。それはバッティングでいえばセンター返しのイメージだ。ヘッドを遅らせ気味におろし、センターへ打ち返すのがゴルフスウィングにはベスト。ボールにはほんの少しの右回転がかかり、理想のフェードになるという。

画像: フェードボールを武器に世界と戦った(写真は1995年)

フェードボールを武器に世界と戦った(写真は1995年)

岡本がゴルフレッスン書の名著と名高い「LESSON!」を書いてから20年以上。ゴルフクラブは、当時に比べて大型化し、曲がらなくなった。それでもこの言葉は色あせない。「曲がるボール」を恐れずに、「曲げる楽しさ」を身につけよう。そうすれば、ゴルフはもっと、楽しくなる!

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