日本で唯一の米女子ツアー競技「TOTOジャパンクラシック」が、2017年11月3日から太平洋クラブ美野里コースで開催される。日米女子ツアーのトップ選手を制するのは誰か!? 練習場を取材したプロゴルファー・中村修が勝手に大予想!

畑岡奈紗が米ツアーで優勝を狙う

米女子ツアーとの共催であるため、優勝すれば来季の米ツアーの出場権が手に入る「TOTOジャパンクラシック」。畑岡奈紗はもちろんのこと、米ツアー予選会に挑戦中の川岸史果ら、海外志向の強いプロたちにとって、この試合は喉から手が出るほど欲しいタイトル。火曜日の練習日を取材したプロゴルファー・中村修に、優勝予想を聞いてみた。

「日本女子オープンで連覇を果たして以来、好調をキープしている畑岡奈紗には注目したいですね。地元茨城県での開催でもありますし、笑顔も多くリラックスした雰囲気で練習をしていました。高い弾道で切れの良いショットを打っていたので調子は上々。ここ2試合天候不順で最終日が中止になり、2位で終わっていますが、そのことで疲れも少なく、なにより優勝したいという渇望が感じ取れます。練習場では器具を使った素振りでキレのいい体の動きが印象的でした」

米女子ツアーでは移動や飛行機の手配など、現地での生活そのものに戸惑い、思うような結果が残せなかった畑岡だが、日本女子オープン優勝後はその翌週に二週連続優勝を果たすとその後も6位タイ、2位タイ、2位タイと絶好調をキープし、すっかり息を吹き返した感がある。一気に米女子ツアーでの“1勝”をつかめるか、大いに期待したい。

とはいえ、もちろんそれは決して簡単ではない。畑岡らが迎え撃つ格好の米女子ツアー軍団は対して米ツアーからは開幕前の時点で世界ランク1位のユ・ソヨン、3位のレキシー・トンプソン、5位のチョン・インジ、6位アンナ・ノードクイストに元世界1位(現在8位)のリディア・コと豪華メンバーが勢ぞろい。その中から、中村は誰を優勝候補に挙げたのか。

画像: 素振り用の練習器具を使いキレのいいスウィングを見せた畑岡奈紗

素振り用の練習器具を使いキレのいいスウィングを見せた畑岡奈紗

「なんといっても世界ランク1位のユ・ソヨンですね。初めて打っているところを見たのですが、体の芯が太く力強くブレがない、常に安定した力強いインパクトが印象的でした。練習場では、ヘッドカバーを50ヤード地点と60ヤード地点に置き、ショートゲームでの距離感を重視した練習に長い時間を費やしていました。スウィングのチェックというよりも、距離感と方向性の精度を確かめていましたから、本番ではしっかりとスコアを作ってきそうです」(中村)

画像: 体の芯が太く力強いインパクトの世界ランク1位ユ・ソヨン

体の芯が太く力強いインパクトの世界ランク1位ユ・ソヨン

というわけで、中村の予想は世界1位のユ・ソヨンVS畑岡奈紗というもの。ただ、「もちろん他にも名前を挙げたい選手は数多くいる」と中村は言う。

「アリヤ・ジュタヌガーンやミシェル・ウィ、キム・ヒョージュなどいつどこで勝ってもおかしくない選手も多く出場しますが、好調だなと感じたのは日本ツアーでは鈴木愛と上田桃子、米ツアーではリディア・コ。鈴木愛は賞金女王争いの真っ最中でキム・ハヌルの出場していないこの試合で少しでも差を賞金を積み重ねておきたいところ。上田桃子は会場は違いますが過去に2度この大会を制しています。練習場でもアイアンでいい音を響かせていました。

リディア・コは、ターフをほとんど取らないスウィングが非常に印象的でした。入射角を浅くしフェースに乗せるように打っていて、それに関して本人に話を聞いたところ『スピン量を安定させることで距離感も合うので、浅い入射角でボールをとらえたいと思っています』とのこと。非常に意識の高い練習ができており、元・世界ランク1位が日本で復活する可能性も大いにあると見ています」(中村)

画像: 浅い入射角で抜群のショートゲームを見せた元世界ランク1位のリディア・コ

浅い入射角で抜群のショートゲームを見せた元世界ランク1位のリディア・コ

世界のトップランカーたちと日本ツアーの上位の戦いを間近に見られる数少ない大会でもある「TOTOジャパンクラシック」。優勝を手にするのは一体誰か? 目が離せない戦いになりそうだ。

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