ブルックス・ケプカの大会連覇で幕を閉じた2017年のダンロップフェニックス。2位に9打差という圧倒的な差をつけたチャンピオンが、記者会見で心境を語った。

Q:大会連覇、そして9打差はタイガーの8打差(2004年に達成)を超える史上最多打数差での勝利となりました。

タイガーの記録を破れたことが嬉しいですね。今週は非常にパッティングがよく、パッティングのおかげで勝てましたた。大会2連覇は自分にとって初めてですし、大好きなこのコース(フェニックスCC)でまた勝てて良かったです。

画像: 連覇を達成したブルックス・ケプカ。プレーはもちろんその人柄でも詰めかけたギャラリーを魅了した

連覇を達成したブルックス・ケプカ。プレーはもちろんその人柄でも詰めかけたギャラリーを魅了した

Q:18番はナイスイーグルでした。

ティショットをドライバーで打ち、残りは220ヤード。普段4番アイアンで225ヤードを打つので、ちょうどいい距離が残ってくれました。しかも、(ギャラリースタンドの)大会ロゴマークがいい目印になってくれ、そこを狙ってフェードで戻すイメージで打ったら、ピン横すぐに落ちてくれました。グリーンに上がってからピッチマークを見て、こんなに近かったのか、もう少しで入ってたなって思いましたね(笑)。

Q:勝利を確信した場面は?

実感したのは18番(のイーグルパット)をタップインした時。どこで、というのは考えず、去年自分が作っコースレコードの21アンダーを破ることを目標にしてプレーしていました。前半はいい感じでプレーでき、スコアを伸ばせましたが、14番、16番でバーディパットをミスして入れられませんでした。一番痛かったのは17番のボギーです。残念ながらあれでレコード更新がなくなってしまいました。

ヒデキ(松山英樹)がポンポンとスコアを伸ばすいいスタートをしていたので、2016年のイケダ(池田勇太)のようなすごいプレー(2016年の池田勇太は最終日をスコア“61”でラウンドしケプカを猛追)をするのでは? と思いましたが、全体的には自分自身をコントロールしたプレーができたと思います。

画像: 最終日18番ホール、残り220ヤードから4番アイアンでこの距離につけた

最終日18番ホール、残り220ヤードから4番アイアンでこの距離につけた

Q:マスターズに向け、この勝利はどういう意味がありますか?

正直に言って、過去最大(2位と4打差)のリードを持って迎えた最終日だったんです。おそらく、多少オーバーパーをしても逃げ切れるくらいのリード。それでも自分のやらなければならないことは、スコアを伸ばすことと考え、それに専念することができました。

マスターズに向けての準備でいうと、今までだったら家に帰っても練習、打ち込みをしていましたが、これからは自分の才能、力を信じて、進めていく段階になっていると感じています。

Q:3日目はドライバーを封印したが、最終日はドライバーを使った。それはなぜ?

実はドライバーが良くなったわけではなく、どこに飛んでいくか自分でもわからない状態。それでも今日は使ったし、18番ではできるだけ飛ばそうと結構振りました。理由は、スタート前の練習場で(ドライバー代わりにティショットで使う)3番ウッドが良くなかったから。右に出たボールにドローがかからず戻ってこない。どうせ同じラフに行くなら20ヤード先に行くドライバーのほうがいいということで、ドライバーを使ったんです。

Q:アイアンは(国産メーカーの)ミズノ。いつから使っているのでしょう?

2017年の頭から。実はジュニア時代の16歳くらいまで、ミズノのアイアンを使っていました。「MP32」が最高で、大好きだった。今使っているアイアンは見た目も好きだし、フィーリングも好き。昔使っていたのに似ている。

でも正直、自分のアイアンショットは良くなくて、PGAツアーのスタッツ(部門別成績)を見ても、アイアンは僕のゲームで最悪の部分。自分の中で一番いいのはパター(スコッティキャメロンの“ニューポート2”)。9年くらい使い続けているけど、今週もそれが非常に助けてくれた。

Q:ドライバーは9番ホールから使用しましたが、それにはギャラリーを盛り上げるという意図もあった?

できることなら、ドライバーを打ちたいんです。ドライバーでひっぱたくのが大好き。子供の頃はOBじゃない限り、どこに飛んだっていいから思い切り打っていた。
林の中で根元になるような状況でない限りできる限りドライバーで遠くに飛ばしたいと思っている。

Q:2018年、ダンロップフェニックスの3連覇に挑戦したい?

是非戻ってきたい。ここは大好きな場所で、日本のファンは大げさでなく世界最高のファンだと思っています。アメリカ以外ではカザフスタンとかインドとかでもプレーして、世界中回っているが、日本のファンは最高。ゴルフをよく知っているし、一生懸命応援してくれるんです。そういう人たちの前でプレーするのは最高に楽しいですし、ここ宮崎も最高です。この後、東京に寄りますが、東京も大好きな街です。一週間、最高の楽しい旅でした。

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