ゴールデンウィークの予定はお決まりだろうか? 今の時期は急な天気の変化に悩まされたりするが、まだ雨の心配をするほどでもない。しかし、あと1カ月もすれば梅雨がくる。梅雨になってから考えるのではなく、今のうちから梅雨対策を考えておこう。備えあれば患いなしだ!

「雨の日のクラブセッティング」ってどうする?

あと1カ月ほどで日本列島は梅雨を迎えるが、そんな時期に限って雨の日にどうしても行かなきゃいけないゴルフがあったりする。また競技に出る人は、どんな天気でもゴルフをしなければならない。プロも雨風関係なく、戦わなければいけないのは同じだ。

むしろ中には雨に強い選手というのもいるぐらい。雨で軒並みスコアを落としている中で、スコアを伸ばしてくる選手というのはいるものだ。今回はそんな雨に強い選手の、雨の日ならではのセッティングを教えてもらおう。

雨の日はカチカチでロフトアップ

画像: カチカチでロフト調整する伊藤誠道

カチカチでロフト調整する伊藤誠道

雨の日にドライバーのティショットで、ドロップ(スピンが足りずに極端にショートする球)した経験はないだろうか? あれはドライバーのスコアラインに水滴が混じっていてボールに適正なスピンがかからずに、スピン量が足りずにドロップするわけだ。

プロが使うようなロフトが立ったクラブでは、雨の日はキャリーが足りずに飛ばないケースが多い。そこでプロはどうしているかというと「雨の日はロフトアップ」。それを実践しているのが伊藤誠道プロだ。

「晴れの日は9.5度、雨になるとロフトを10.5度にしています。やっぱりドロップするのが怖いので、ロフトをつけることで、キャリーで飛ばすイメージです。フェアウェイが濡れいていてランも出ないので、ロフトがあったほうが都合がいいんです。でも打つ前にフェース面とボールの水滴をしっかり拭うのも忘れずにやるようにしていますよ」(伊藤)

なるほど。今のクラブはカチカチがついているので、簡単にロフトも変えられる。カチカチはこんなときに便利だ。ちなみに他のプロにも聞いてみると、ジャンボ尾崎プロは「晴れ9度」→「雨10度」、青木功プロは「晴れ10度」→「雨10.5度」とやはりロフトを寝かせているようだ。2人ともカチカチはせずに、雨の日用のドライバーをもう1本別に用意しているのだとか。

倉本昌弘プロは「晴れ8.5度」→「雨8.75度」でその差は0.25度。「1度変えるほどではない」というのがマッシーの意見。クラブへのこだわりが強いマッシーならではというか……。でも、雨の日のロフトアップはプロの常識なんだという。

ロングアイアンを抜いてUTを入れよう

画像: 雨の日はUTを入れる芹澤信雄

雨の日はUTを入れる芹澤信雄

続いてのテーマは、180~200ヤードぐらいの距離の話。実は、雨が降るとプロは、ロングアイアンを抜いてUTなどのクラブを入れるという。確かにフェアウェイやラフのボールは拭けないので、どうしてもボールに水滴がついていて球が上がりづらくなる。それを実践している芹澤信雄プロの意見は

「雨の日はスピンの計算が難しく、また落ちてからの転がりがほとんどないので、距離感が微妙になる。UTみたいな球が上がるクラブでキャリーだけでピンを攻めるというゴルフが一番スコアを出しやすいんです。UTみたいにロフトがついていれば、スピンがかからずに球がオーバーしたり、思ったよりショートしたりというのが少なくなると思いますよ」とのこと。

僕らも雨の日は、この中間のクラブを見直したほうがいいかもしれない。

打ち急がずにゆったり振ろう

画像: J・チョイの雨の日連続写真

J・チョイの雨の日連続写真

もう一つ気をつけたいのが、グリップが濡れること。もちろん「滑ってしまわないか」という恐怖感からスウィングのバランスが変わってしまうということもあるが、意外とプロが気にするのが、「クラブのバランスが変わる」こと。グリップが濡れて重くなるので、バランスが軽くなってしまうのだそう。

「振った感じが軽いので、やはりいつもより打ち急いだり、手を使ったりしやすいと思います。いつも以上にゆっくり体の力を使って振るように心がけています」とはJ・チョイ。

グローブも濡れているので、必要以上に手元側を重く感じるのかもしれない。「レインウェアを着て振るのもスウィングが窮屈で、やっぱり打ち急ぎやすい。雨の日はゆったり安全運転が怪我をしないで回れると思いますよ」(J・チョイ)

なるほど。雨の日は雨の日ならではのセッティングやスウィングが必要ということか。これだけ聞いたら、雨の日でもスコアが出せそうな気がしてくるような……。皆さんも「雨だからキャンセル」にしないで、たまには「雨ゴルフ」にも挑戦してみてはいかがだろうか?

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