パターのグリップが
変な向きに挿してある!
2015年シーズンから松山英樹が取り入れているのは、パター用のグリップ「スーパーストローク」を装着したウェッジでショットする練習だ。実はこれにはショットの大事がギュッと詰まっていると、内藤雄士プロコーチは言う。
そして、松山英樹のウェッジと同じように作ったという内藤コーチに、“スパストウェッジ”を見せてもらった。それがコチラ!
(1)少しフェースがオープン
普通に構えると、少しフェースが開くようにしておいて、これを閉じながら打つのがポイント。開き方は自分の好みで調整してもいい
(2)グリップの角をバックライン代わりに
出っ張りが強いからバックラインがわかりやすく、フェースの向きを意識しやすい。それがスーパーストロークを使う理由。バックラインを左手第二関節に当てて持つ
内藤コーチは、使ってみてその効果を実感したと言います。
「松山選手は以前は、少しストロンググリップでしたが、今年はウィークグリップ気味にしています。このウェッジはストロングで握るとフェースが開くようになっていて、左わきを締めてウィークにするとフェースがスクェアになる。フェースを開いて挿すのは、ウィークグリップにするための工夫なんですね」
スパストウェッジで
練習する3つの理由
【理由1】
ストロンググリップをやめて
ウィークグリップにしたい
バックラインを左手の第二関節に当てて持ち、左手甲が斜め上を向くストロンググリップにすると、フェースは大きく開く。そのまま手元を体のセンターに入れて左手甲を目標方向に向けると、フェースがスクェアになる
【理由2】
ストロンググリップで
フェースを返さないと不自然
ストロンググリップは球のつかまりがいいから、ドライバーを思い切り振って飛ばすにはマッチする。しかし、フェースをシャットに使って返さないように打つ必要があり、その動きは不自然とも言える
【理由3】
ドライバーからバンカーまで
全ショットのつながりを良くしたい
ストロンググリップでシャットフェースだと、バンカーショットでリーディングエッジが砂に潜ったりして上手く打てない。バンカーやロブショットはフェースを開閉しながらソールを使って打ちたい
月刊ゴルフダイジェスト8月号では、この松山式ウェッジを使った具体的な練習方法について、詳しく解説しています。松山英樹選手の練習法をもっと知りたい方は、ぜひご一読ください!