先日のmeijiカップでイ・ボミが今季3勝目を飾り、ツアー最速14試合目で1億円を突破しました。

彼女の持ち味といえば、再現性の高い正確なショット。リズムよく、力みのないスウィングで一定していますよね。

プロコーチの江連忠プロは、イボミのような力みないスウィングのことを「エフォートレスパワー」と表現します。アメリカではよく使われるゴルフ用語なのですが、直訳すると「努力せずにパワーを出す」となり、要するに「力まず飛ばす」ということになります。

江連プロ曰く、「アマチュアならほぼ100%、プロでも7割くらいの人がスウィングのどこかに力みが見える」というほど、無駄な力みなく飛ばしているゴルファーはプロでも非常に少ないのです。

江連プロは、この「エフォートレスパワー」を体現しているプロとして、イボミの他に片山晋呉プロ、谷口徹プロ、アーニーエルス、また特に代表的な選手としてフレッド・カプルスを挙げています。

画像: フレッド・カプルスのインパクト 手、腕、肩のリラックス感は、現代プレーヤー随一。

フレッド・カプルスのインパクト
手、腕、肩のリラックス感は、現代プレーヤー随一。

確かにカプルスのスウィングは、ゆったりとしたリズムでどこにも力みなく振っているように見えますよね。シニアになった今でも300ヤード近く飛ばす彼は「エフォートレスパワー」の究極の理想形だというのです。

では、どのようにしてイ・ボミ、カプルスのように力まずスウィングできるのか。そのポイントを江連プロに解説してもらいましたので、ご紹介します。

画像: 江連忠プロ

江連忠プロ

ポイント1 「真っすぐ200ヤード」を意識しよう

力みをなくすためには、いつもMAXの距離を目指すのではなく、いつものスウィングの大きさ、振り幅のままスウィングすることを意識しましょう。「大きく振って飛ばさないこと」が“エフォートレスパワー”を手に入れる第一歩です。

ポイント2 軸を意識してゆったり振ろう

上体だけで打ちにいってしまうと、体が突っ込む

「200ヤードだけ飛ばす」といってもどうしても力が入ってしまう人がいます。そのような人は上体だけで打ちにいっている可能性があります。軸を意識しながら下半身リードでゆったり振ることが、上体の力みをとる最善の方法です。

ポイント3 飛ばさないけど緩まない

飛ばさないように打つとはいっても、スウィングが緩みすぎて形が崩れてしまっては意味がありません。クラブや体のポジションはきちんと作ることが大事です。

楽に振っていてもインパクトの形は意識する

また飛ばさないように振ると、インパクトが緩んで減速してしまう恐れがあります。200ヤードでも「インパクトは必ず加速させる」という意識を持ちましょう。

今回紹介したポイントを押さえて、それを繰り返し練習してください。安定して真っすぐ200ヤード飛ぶようになったら、そのスウィングの手や腕の力感のまま、体幹と下半身の力をプラスして、徐々に飛距離が上がっていきます。

“エフォートレスパワー”は、飛距離アップ再現性の向上、両方に効果があります。皆さんも試してみてはいかがでしょうか。

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