なぜ重さも硬さも「一種類」しかないのか?

メビウステクノロジーってなんだろう? 動画を「コマ送り」しながら見ていこう
多くのシャフトは「R、SR、S」といったようにシャフトの硬さが選べるし、重さも50グラム台、60グラム台、70グラム台とバリエーションがある。しかし、メビウスの場合重さは65グラムのひとつだけ。硬さも「Multi」という表記で、ひとつしかない。ワンウェート、ワンフレックス。これには理由がある。
理由のひとつは、メビウスがドライバー用だけでなく、フェアウェイウッド用、ユーティリティ用、アイアン用と、タイプ別に4つのバリエーションがあることだ。それぞれワンウェート、ワンフレックスで設計されているため、それらを全て組み合わせた場合、理想的な重量フロー(番手が短くなるほど重くなる)ができるというわけ。

クラブは、基本的に短くなるほど重くなっていかないと、振り心地が揃わない(図は公式サイトより引用)
これにより、すべての番手の振り心地が揃う。番手ごとの「好き・嫌い」や「得意・苦手」が大幅に減ることが予想され、その恩恵は言うまでもない。

メビウスがワンウェート、ワンフレックスであるもうひとつ理由。それは、このシャフトが「合う人には強烈に合い、合わない人には合わない」という、極めて明快なコンセプトで作られているということだ。
多くのシャフトは、なるべく多くの人に合わせられるように、硬さや重さのバリエーションを用意する。しかし、メビウスはあえてそれを行わないことで開発リソースやコストを「1本」に集約。65グラム、マルチフレックス、トルク3.1度というスペックに集約している。
65グラムとやや重めなのはインパクトで当たり負けをしないため。3.1度と低トルクなのは「しなるけれども暴れない」ためと、数値ひとつひとつに理由と裏付けがある。その思い切った決断には拍手を送りたい。
手元と先は硬いが、真ん中が“思いっきり”しなる

手元と先は「高弾性」で中間部は「高柔軟」と、メリハリが効いた設計。この「落差」がしなりを生む
しなりが「どう起こるか」ご存知だろうか。しなりはシャフトの各部分の硬さの「差」があればあるほど起こる。メビウスは手元と先が硬く、中間部が思い切り軟らかいという設計。手元と先を硬く締めることで、元から軟らかい中間部との「差」が生まれ、それがより大きなしなりを生み出しているというわけだ。
シャフトのしなりは、切り返しで上昇方向に動こうとするヘッドに対し、グリップがダウンスウィング方向に動こうとする、動きの「差」によって生まれる。だから下半身リードで切り返すことのできるプロはより多くしなりの恩恵を受けられ、下半身リードがうまくできないアマチュアはその恩恵を受けにくいわけだが、メビウスの場合はシャフト自体が勝手にしなってくれるため、おそらく、自分でシャフトをしならせることのできるプロゴルファーにはこのシャフトは必要ない。逆に言えば、それができないアマチュアには福音となるシャフトだということだ。
「しなる」と「曲がらない」を同時に実現

かつて軟らかいシャフトは「頼りないシャフト」と同義ととらえられ、「しなるはしなるが戻ってこない」ものもたしかにあった。メビウスは高弾性のカーボンシートを全長に使用しているため、しなったものがしなりっぱなしになるのではなく、ダウンからインパクトにかけては鋭くしなり戻ってくれる。だからつかまるし、飛ばせる。

しなりのタイミングが全番手揃うことで、飛ばしだけでなくスコアを良くすることができる
実際、メビウスはワッグルすると軟らかく感じるが、実際にスウィングするとむしろしっかりした印象を受ける。この振り心地は、ぜひ実際に試していただきたいところだ。
ゴルフクラブ、とりわけシャフトには「合う・合わない」が強く出る。前述したように、メビウスは万人に合うシャフトではないし、そもそも万人に合うように設計されていない。だからこそ、ハマったときの威力は破格。
まずは実際の動画を見て、さらに詳しく「メビウス」を知ってみてはいかがだろうか。
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MöBIUS(メビウス)プロモーションビデオ
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