2017年4月26日の発売から、早くも注文が殺到している「みんゴル商品開発部」第1号商品である“スライスしないのに、すごくカッコいいドライバー”、アンリミテッドグランディスタ。とはいえこれは税込み16万2000円の決して安いとはいえないクラブ。その性能がいかほどか、半信半疑の方も多いと思われる。そこで、コースでの試打を敢行。本当にいいです、このドライバー!

ストレートフェースなのにスライスしない!?

まずは「みんなのゴルフダイジェスト」編集部員でプロゴルファーの中村修に打ってもらったところ、まずは構えたときの「顔の良さ」に反応した。

「バルジ(フェースのトウヒール方向につけられた丸み)が強いですね。これはプロや上級者が好む顔の条件のひとつ。球を操れる、ギア効果の高さを感じます」

【ギア効果】フェース面のトウ側に当たった場合にフック、ヒール側に当たった場合にスライス回転がボールに加わる現象のこと。「アンリミテッド・グランディスタ」に採用したヘッド、「グランディスタ LS-001」はフェース面に適度なラウンド(バルジ)がつけられていることで、高いギア効果が期待できる。

「スライスしないクラブにも色々ありますが、多いのはフェースを左に向けるタイプ。インパクトでフェースが左を向くのがスライスの最大の理由ですから、それは理にかなっています。しかし、それだとどうも見た目にしっくりこないという人が多いのも事実。このヘッドはプロでも違和感なく構えられるストレートフェースなのがまずいいですね」(中村)

画像: 中村が親指と人差し指のアーチで表現しているのがフェースのバルジ(丸み)。これが強いことで、高いギア効果が生まれる。フェースは一切、左を向いていないストレートフェース

中村が親指と人差し指のアーチで表現しているのがフェースのバルジ(丸み)。これが強いことで、高いギア効果が生まれる。フェースは一切、左を向いていないストレートフェース

スライスを防ぐにはフックフェースが一番効果的。でありながらアンリミテッド・グランディスタはストレートフェースを採用した。理由はひとつ「カッコいいから」である。スライスしないクラブはぶっちゃけて言えば世間にいくらでもある。ストレートフェースのカッコいい見た目で、スライスしない。そこに価値があるのだ。

16万2000円でもミスは出る。そのミスの幅を小さくする工夫がある

ではどうやってスライスを防いでいるか。ひとつには後述するがシャフトのしなり。ひとつにはヘッドの重心設計。ひとつにはフェース面のバルジによる高いギア効果、というわけだ。

どんなにクラブに工夫を凝らしても、ミスショットはゼロにはなりえない。アンリミテッド・グランディスタも例外ではない。しかし、たとえばトウ側に外したときに、スライスの幅を極力小さくし、ラフで止まる確率をアップさせることは可能なのだ。

画像: 多少トウ側、ヒール側に外しても、ボールが「戻ってくる」

多少トウ側、ヒール側に外しても、ボールが「戻ってくる」

「このクラブの最大の特徴は“曲がらない”ということです。“戻ってくる”といってもいい。あっ、ミスった! とインパクトの瞬間に思っても、ボールがフェアウェイの幅、最悪でもラフの幅に残ってくれる。打点のミスに対する許容性は、プロにとってもありがたいですね。実際、『あっ、ヒールだ!』というボールが真っすぐ飛んでくれましたから(笑)」(中村)

続いては月刊ゴルフダイジェストの連載「発掘! 地クラブ調査隊」で試打を担当し、最新ギア動向にも詳しい伊丹大介プロに打ってもらうことにしよう。アンリミテッド・グランディスタは、あくまでも「男性・ヘッドスピード42m/s前後・スコア90前後・スライサー」という、対象を限定したモデル。プロの使用は1ミリも想定していなかったが、意外なコメントが出てきた。

「魔法の杖」の驚異のしなり。この恩恵は誰もが受けられる

「びっくりしました。ヘッドスピード48〜49m/sくらいで打ってみましたが、切り返しで大きくしなったシャフトが、ダウンで強烈にしなり戻ってくるんです。その結果、インパクトで“当たり負け”がまったく起こらず、ボールをしっかりと押すことができる。かなりのアゲンストが吹く中での試打でしたが、やや低めの強弾道で、アゲンストに負けない球を打つことができました」

と、かなりの高評価。50m/sに近いヘッドスピードは、正直商品コンセプトからは外れた数字だが、アンリミテッド・グランディスタに採用した、「大きくしなり、強烈にしなり戻る」のが最大の特徴であるシャフト“メビウス”は、伊丹プロのようなパワーヒッターでも問題なく使えることがわかってしまった。では、本来のターゲットであるヘッドスピード41〜42m/sで打った場合どうだろう?

トップでシャフトは非常に大きくしなる

画像: トップでシャフトは非常に大きくしなる

インパクト直前、しなったシャフトが猛スピードでしなり戻り、フェースをスクェアに

画像: インパクト直前、しなったシャフトが猛スピードでしなり戻り、フェースをスクェアに

インパクト後は腕とシャフトが一直線。大きくしなって「戻りすぎない」

画像: インパクト後は腕とシャフトが一直線。大きくしなって「戻りすぎない」

「軽く振ってもシャフトのしなり感がありますね。それにより、非常にタイミングを取りやすく感じます。今度は高い球を打ってみたんですけど、アゲンストにも関わらず、山なりの低スピン弾道、そかも、ドロップするわけでもない、ちょうどいい回転数なんです。結果、距離も出ている。シャフトがちゃんと仕事してくれているって感じです」

とコメント。西郷隆盛は「大きく打てば大きく響き、小さく打てば小さく響く」と評されたが、メビウスは大きく振っても小さく振ってもしっかりしなり、インパクトではきっちり戻る。魔法の杖のようなシャフトだ。

もちろん、「シャフトには極力仕事をしてほしくない」「シャフトをしならせるのはあくまでゴルファーの役割だ」と考える人もいる。そういう人には、他にふさわしいシャフトがあるだろう。

一方で、世の多くのスライサーは、「正直、シャフトがしなる感覚ってわからないんだよね……」と内心で思いながら、ゴルフをしている。そんな人が、シャフトがしなり、しなり戻る感覚と、それがもたらす恩恵を味わえるのが“メビウス”の魅力。それでもなおヘッドがスクェアに戻りきらず、ミスヒットしてしまっても、グランディスタLS-001がそのミスヒットを受け止めてくれる。

16万2000円は決して安くない。しかし、それに見合った価値はあるのだ。

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